真冬に逆戻りした3日、東京都心の各地で“3月の雪”が降った。
4日には、さらに東京23区で雪が強まり、各地で積雪のおそれがある。
ポカポカ陽気から一転、真冬の寒さに
東京・JR新宿駅前では午後2時前から雪が降ってきた。

急に逆戻りした新宿駅前の交差点には、ダウンジャケットやロングコートを着て肩をすくめる人の姿が。
「きのうは暖かかったから大丈夫かなと思ったら、寒くてびっくりって感じ」という話が聞けた。

JR四ツ谷駅前でも、はっきりと分かる大粒の雪が降り始めていた。
街行く人たちの傘やジャケットのフードにも雪が積もっているのが分かる。

東京・調布市の深大寺の境内に並ぶ無数の「縁起だるま」。
午後1時半過ぎの深大寺ではポツポツと雨が降っていたが、多くの人が傘を差してだるまを見ていた。
江戸時代から続く伝統の「だるま市」。
2日間で約10万人の参拝者が訪れ、春を告げる恒例行事だが…。

午後2時過ぎ、朝から降り続いていた雨が雪に変わり、だるまを選ぶ人の傘にも雪が積もり、取材スタッフの頭にもはっきりと雪の粒が確認できた。
深大寺の参拝客は、「寒いです!毎年ね(来ているが)、でもこんなにね、天気悪かったのは何年ぶりかな」と話していた。
雪が降る寒さの中、だるま市に訪れた人たちは、温かい深大寺そばを求めて大行列を作っていた。

“温かいそば”を食べた人は、「おいしいです。寒かったからすごく温まります」と語った。
東京都心は3日午後4時に最低気温1.8℃を観測
2日に最高気温が22.1度まで上がり、“ポカポカ陽気”となった東京都心。
ところが3日は一転、気温が急降下し、“真冬の寒さ”に逆戻りした。

日付をまたいでから日中も気温は下がり続け、午後4時に最低気温1.8℃を観測した。
季節は冬へと逆戻り。

東京・八王子市の高尾山では、午後1時半ごろから大粒の雪が降ってきて、あたり一面真っ白になってきた。
激しく雪が降る冬の光景が広がり、登山に訪れる人も少なかった。
高尾山を訪れていた人からは、「すごく寒かったですけど、特別な日になってよかったです」「忘れない日になりました。お店とかお寺も貸し切りで良かったです」「もう3月ですもんね。3月でこんなに雪降るとはまさか」と言った声が聞かれた。
東京・葛飾区のJR亀有駅前でも大粒の雪が降るなど、都心各地で雪となった。
午後3時過ぎの東京・お台場でも、みぞれまじりの雪とともに風も強まり、傘がひっくり返ってしまう女性の姿も見られた。

午後1時前、東京・墨田区の住宅街でも雪が降り始め、東京・世田谷区では午後2時半過ぎ、雨からみぞれへと変わってきた。
砧公園の周辺では、次第にみぞれから雪に変わり、フードを手で押さえながら自転車で目的地へと急ぐ人の姿が見られた。
そして午後4時半過ぎ、二子玉川駅周辺でも雪が舞っていた。
雪は、首都圏各地に…。
雨が降り続いていた埼玉・蓮田市では、午後1時前に変化が。
午後1時前のJR蓮田駅では、時折大粒の雪が雨と混じっていて、みぞれが降っていた。

さいたま市大宮区の埼玉新都心駅前では、横断歩道を渡るベビーカーの雨よけカバーにも雪がつき、ベビーカーの中には雪に触りたいのか、右手を伸ばして不思議そうに雪を見つめる子どもの姿があった。
栃木県のJR宇都宮駅前は横殴りの雪となり、住宅街にも雪が降り続いた。
駅前には、3月の雪を撮影する外国人らしき人たちの姿も。
雪の影響とみられる事故で男性死亡
雪の影響とみられる事故も起きた。
大雪の中に埋もれた1台の車。

長野・上田市の鹿教湯(かけゆ)温泉の国道で、乗用車が斜面を転落し乗っていた54歳の男性が死亡した。
警察は、雪でスリップした可能性があるとみて調べている。

3日各地に降り続いた雪や雨はいったんやむが、4日夕方から再び雪が強まる予想となっていて、5日の水曜日にかけて、東京23区でも積雪のおそれがあり、交通の乱れなどに警戒が必要となる。
(「イット!」3月3日放送より)