ブドウ糖が体の中のタンパク質とくっついて変性する作用が「糖化」でしたが、疲労を溜めないためには、AGEをいかに増やさないかが重要になります。

AGEは食品そのものにも含まれますが、加熱調理することで増えてしまいます。同じ食材でも、揚げたり焼いたりなど高温であればあるほど、AGE量が増えます。魚なら生の刺身がベストです。
疲労回復効果が高いイミダゾールジペプチドを含む鶏肉は、高温で揚げる唐揚げよりも、蒸したり水炊きするのがおすすめです。溶け出した鍋のスープまで、ぜひ丸ごといただいてください。
1日にとる糖質量の目安は?
糖質オフするなら、1日どれくらい食べればいいのでしょう。
糖質=主食(茶碗のご飯)と捉えて、「今の体重を維持したい」「少しやせたい」「確実にやせたい」という3つのレベルでご飯量にして示しました。
目安は、今の体重と目標体重。ちなみに日本肥満学会で標準とするBMIは、18.5以上、25未満。計算方法は、BMI=体重(kg)÷【 身長(m)×身長(m)】。
「今日は体重がちょっと増えた」という日は、ご飯を控えて上手にコントロールしましょう。

レベル1:今の体重を維持したい人
今の体重を維持したい方は、1日あたりの糖質量を180gとして、1日ご飯茶碗3.2杯分の糖質をとってOKです。1日3食として1食につき主食は茶碗で1杯。おかわりは控えます。
レベル2:少しやせたい人
今より体重を落としたい方は、1日あたりの糖質量を120gとすると、糖質は1日ご飯茶碗2.2杯分。朝と昼はこれまで通りに食べ、夜はおかずだけ。1杯分減らすだけで体重が減っていきます。
レベル3:確実にやせたい人
確実にやせたい人は、朝昼晩の主食をすべて抜きます。肉やきのこ類、葉野菜などのおかずはたっぷりとり、果物や甘い飲み物はとりすぎなければ、1日の糖質を60gに抑えられて、しっかりやせていきます。