とった糖質はブドウ糖に分解され、すい臓から分泌されたインスリンのはたらきによって、肝臓と筋肉にとり込まれます。食後すぐ動くことで、筋肉にたくさんのブドウ糖がとり込まれて、血液中に溢れるのを防いでくれるのです。

処理しきれないブドウ糖は、脂肪細胞の中にとり込まれ、いざというときのために備えて中性脂肪として蓄積(=太る)されます。現代においては、「いざ」はほとんどありませんが…。

リブレ(血糖値測定器)を装着していろいろ試した患者さんからは、「食後20分のウォーキングより、スクワット2分の方が血糖値は上がりにくかった!」という報告を受けています。

腎臓が疲れると全身に疲労があらわれる

疲れには大きく3つの種類があります。

ストレスフルな上司や長時間の会議では脳が疲れます。

重い物を運んだり、運動をすれば筋肉が疲れます。また、デスクワークは脳疲労のほか、長時間同じ姿勢を保つので、首・肩・腰・背中・眼が疲れます。

内臓の疲れでもっとも注意したいのは「腎臓」(画像:イメージ)
内臓の疲れでもっとも注意したいのは「腎臓」(画像:イメージ)

そして、3つ目が内臓の疲れです。食べすぎは胃腸が疲れます。腹痛や胃のもたれ、下痢など、わかりやすい形で症状があらわれます。

しかし、内臓の疲れでもっとも注意が必要なのが「腎臓」です。なぜなら腎臓はとても疲れやすく、腎臓が疲れると全身に疲労があらわれるからです。

若返り調理法は生・蒸す・ゆでる

私は、血液中のAGEの存在を世界で初めて発見し、測定法を開発し、約40年以上にわたって極めて悪性の老化促進物質であるAGEの研究を進めてきました。