開幕まで残り45日となった大阪・関西万博。会場のシンボルとなる「大屋根リング」がついに完成し、2月28日、博覧会協会に引き渡された。

■【動画で見る】ついに大屋根リング完成「清水の舞台」と同じ工法 世界のパビリオンのいまを取材

■「大屋根リング」がついに完成

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谷元キャスターリポート:大阪・関西万博の会場・夢洲にやってきました。初めて万博のシンボル・大屋根『リング』に上ることができました。

リングは上空から見ると1周およそ2キロ、高さは最大20メートルある。

これまで、リングの北東からの撮影はできなかっただが、リングが完成したので、どこからで撮影できるようになった。

リングの内側には、海外パビリオンが建ち並んでいる。

■外観完成第一号アイルランド 地球環境にやさしい素材を使用

こちらがアイルランドのパビリオンだ。

アイルランド産の木材を含む、地球環境にやさしい資材を使っている。

アイルランドと日本に共通する、豊かな工芸精神。この伝統を反映しているそうだ。

アイルランドは外観完成第一号だ。

■「織物」から着想を得た竹のハザード

アイルランドパビリオンの隣には、マレーシアのパビリオンがある。

竹のファサードが印象的だが、これはマレーシアを象徴する「織物」の“優雅さ”を彷彿とさせるような模様が特徴だ。

■手織りの織物が使われた建物

フィリピンのパビリオンは見た目が茶色い建物だ。

これはフィリピンの職人によっておりなされたユニークな外観で、手織りの織物が使用されている。

多様性の中の統一をイメージしているそうだ。

■“わびさび”から着想の黒い三角形とライトアップされたキューブ

フィリピンパビリオンの隣にはアメリカのパビリオン。

いまは足場が組まれていて、カバーがされている。

横の黒い三角形は、“わびさび”から着想を得た、三角形の木造建造物だ。

いまカバーされてる所には、ライトアップされたキューブが浮かぶそうだ。

黒い三角形の内側にはLEDスクリーンでアメリカの名所が映し出される。

■京都の「清水の舞台」と同じ工法を目の前にリングに上がることができる

去年8月につながったリングだが、その後も工事が続けられ、エスカレータも完成した。

京都の「清水の舞台」と同じ工法で大屋根リングは作られている。伝統的な工法でつくられたリングを見ながら、通路へと上がることができる。

■日本パビリオンはリユース前提で建築 日本の企業のパビリオンも着々と

これまで海外パビリオンを紹介したが、日本のパビリオンはどうなっているだろうか。

真ん中の方に丸いバームクーヘンみたいな形のものが見えている。これが日本館だ。

周りに無数の木の板が張り巡らされていて、命のリレーを体現している。

万博が終わった後にリユースされることを前提に、解体ができやすいようにしているそうだ。

日本のパビリオンの近くには、各企業のパビリオンも続々と完成している。

その中のひとつ、三菱グループのパビリオンが28日、公開されたので取材した。

■地球の生命誕生の謎と未来について学ぶことができる「三菱未来館」

マザーシップ(母艦)をイメージした外観が特徴の「三菱未来館」。

「いのち輝く地球を未来につなぐ」をテーマにしたパビリオン“内部”は、28日が初公開だ。

見どころは…、

記者リポート:こちら高さ9メートルの巨大なスクリーンに包み込まれて、映像世界に入り込んだような旅を体感することができます。

ナレーション:どうして地球は命のあふれた星になったんだろう…。

映し出されるのは、深海から火星まで命をめぐる7500万キロの旅。

LEDスクリーンの映像を通して、地球の生命誕生の謎と未来について学べる。

■万博には絶景スポットがいくつかある!?

大屋根リングの南側には絶景スポットがあるということだが…。

あいにくの天気なので、イメージ画像を用意した。

晴れていれば、瀬戸内海は、もちろん淡路島までのぞめるということだ。

美しい本物の夕日は開幕し手から、直接ご自身の目で見てほしい。

■「本当に間に合う?」 あと45日で万博開幕

番組コメンテーターでジャーナリストの浜田敬子さんは「当初、なかなか間に合わないんじゃないかパビリオン建設と言われたんですが、まあだいぶできてきて、でもうまくいくんですかね?まだまだ工事してますよね。あと45日で」と心配した。

万博の花「パビリオン」の工事は着々と進んでいる中で、懸念もありますが、期待感も高まっているようだ。

(関西テレビ「newsランナー」2025年2月28日放送)

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