日本維新の会が、自民党・公明党と教育無償化や社会保険料引き下げなどに加え、来年度予算案を早期に成立させることを盛り込んだ合意文書を交わしたことについて、「連立を組むのか」などと他党から声が上がっている。

■【動画で見る】維新・吉村代表に聞く「自民入り・連立入りは0%」 授業料無償化「有権者の皆さんとの約束は絶対果たす」 

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関西テレビ「newsランナー」で吉村代表は、「自民入り、連立入りはゼロパーセント」と明言した。

■維新へ自民から「連立入り打診すべき」の声まで

26日、定例会見を開いた国民民主党の古川代表代行。「維新と成果争いをしているわけではない」としたうえで…。

「連立合意文書のよう」
「連立合意文書のよう」

国民民主党 古川元久代表代行:教育全体や社会保障全体という非常に幅広い分野の合意。いわば“連立合意文書”のように見える。ほとんど具体的なところが詰まっていない状況で、本当にこれがちゃんとやっていけるのかどうか、なかなか大変じゃないか。

維新と自公との合意文書について、「連立合意文書のよう」と皮肉った。

「連立入りの打診をすべき」
「連立入りの打診をすべき」

さらに自民党から、まさかの連立入りを勧める声が…。

自民党 小泉進次郎衆院議員(2月20日):維新が言っている教育無償化をのむなら、正式に連立入りの打診をすべきだと私は思います。『責任も共有してください』というメッセージを投げるべき。

■維新へ立憲から「野党の側で通した方がいい法案はやる姿勢を」

一方、与党との対決姿勢を続ける立憲民主党からは冷ややかな声が…。

「野党の姿勢を」
「野党の姿勢を」

立憲民主党 泉健太前代表:ことし万博成功させたいのもあるだろうし、維新自身が一時期『第二自民党』といって、ある意味自民党と変わらないという姿勢を打ち出す部分もあったので驚きはない。

さらに、吉村代表にこんなメッセージが…。

立憲民主党 泉健太前代表:『予算に賛成した以上は全部与党だろう』というふうに周りからも言われるし、そういう空気作られますから。吉村さん、ちゃんと自立して、自民党とべったりにならず、しっかりと政治改革をやりきる。そして野党の側で通した方がいい法案はやるんだと、その姿勢を持っていってください。

■「自民党に入るつもりも連立に入るつもりもない。ゼロパーセント」

『予算に賛成したら与党』という見られ方をするという声があったが…

日本維新の会 吉村洋文代表:『きちんと野党でできる法案を通しましょう』と言いましたよね、泉さん。じゃあ企業団体献金の禁止法案、本気でやりましょう。僕らは抜け道をなくした企業団体献金の禁止法案を出します。

日本維新の会 吉村洋文代表:自民党は絶対やりません。でも政治とカネの問題で、ここは絶対野党で一緒にやるべき。維新は出しますから、立憲民主党で労働組合からいろんな団体献金を受けているところがありながら『企業団体献金禁止』と言っているので、口だけじゃなく本気だったら賛成してもらいたいと思います。

吉村代表と安藤優子さん
吉村代表と安藤優子さん

日本維新の会 吉村洋文代表:自民党に当然入るつもりもないし、連立に入るつもりもありません。僕が代表である限りはゼロパーセント。

ジャーナリスト 安藤優子さん:『代表である限り』とかエクスキューズがつくと…。

日本維新の会 吉村洋文代表:代表というのは自分の党の声に対して、最終の全ての責任を負うと思っていますので、だからこそ権限もあるわけです。僕が代表から変わればちょっと分からないけれど、自民に入ることはないと思います。

■「支持率や人気で一喜一憂する政治は日本にとってプラスじゃない」

政党の支持率(FNN世論調査 2月22・23日)で、維新は4番目だという現状をどう見ているのか?

「今の実力だと思います」と維新・吉村代表
「今の実力だと思います」と維新・吉村代表

日本維新の会 吉村洋文代表:今の実力だと思います。僕が思うのが、『支持率がこうだから、こういうことをやって支持率を回復しよう』という政治は、僕は好きじゃないんです。

夏の参院選を単独で戦うのは厳しいという見られ方もある。

日本維新の会 吉村洋文代表:参院選で勝つことが目的なのか、社会を変える政策や公約を実行することが目的なのかと考えたら、むしろ後者だと思っているんです。有権者の皆さんとの約束を守る、社会を少しでも変える、公約を実行する。

「最後は有権者の判断です」と維新・吉村代表
「最後は有権者の判断です」と維新・吉村代表

日本維新の会 吉村洋文代表:がむしゃらにやって、不十分だったら選挙で負ける。代表として首を切られる。そこは有権者の判断だと思うんです。支持率や人気で一喜一憂する政治は、日本にとってもプラスじゃないと僕は思いますし、僕はそういう政治はあまりやりたくない。最後は有権者の判断です。

(関西テレビ「newsランナー」 2025年2月26日放送)

関西テレビ
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