2025年3月24日から始まる「マイナ免許証」。マイナンバーカードと運転免許証を一体化して利用できる制度で、免許更新時の講習をオンラインで受講できるなどのメリットがある。
住所変更もラクラク
導入を前に、福島県福島市の運転免許センターで行われたのは、マイナンバーカードの申請サポート。運転免許センターでは、すでに準備が整っている。

福島運転免許センターの西牧和徳さんは「これまでは自治体で住所変更した後にまた警察署・免許センターに来て免許証の住所変更が必要だったのですが、自治体への届出だけで終了となります」と話す。

マイナ免許証は、福島県では運転免許センターと警察署(分庁舎含む)のあわせて31カ所で手続きすることで利用できる。カードリーダーにマイナンバーカードをかざし、ICチップに運転免許証の情報を紐づける準備をし、運転免許証の番号や顔写真などの情報を記録することで「マイナ免許証」として利用できるようになるという。
マイナ免許証のメリット
マイナ免許証のメリットは他にも。更新するときの手数料が安くなったり、更新講習をオンラインで受講できたりする。

オンライン講習は、優良または一般運転者講習に限る。好きな時間に受講できる良さがあるが、受講後には免許センターで視力検査などの手続きが必要となる。

オンラインだと本当に受講しているかの管理も必要になりそうだが、担当者によると「具体的な視聴方法は決まっていないが、しっかりと視聴してもらえるよう検討を進めている」とのこと。
注意するポイント
マイナ免許証の券面には免許情報は記載されず、ICチップに記録されるのでアプリなどで情報を読み取ることになる。

また、マイナンバーカードとマイナ免許証は有効期限が異なるので、更新の際は注意が必要だ。
さらに海外で運転する際には、国によって従来の免許証が必要な場合もあるという。
歓迎する声と不安視する声
運転免許センターを訪れた人からは「便利になるのなら積極的に使っていきたい」と歓迎する声が聞かれた一方で「個人情報が載っているので落としてしまうことが心配」との声も聞かれた。

マイナ免許証への一体化はあくまでも「任意」となる。運転免許証の所持形態には「運転免許証のみ」「マイナ保険証のみ」「2枚とも保有」の3パターンあるので、生活スタイルなどに合わせて検討しほしい。
(福島テレビ)