福井県越前市在住の60代男性がSNSを通じてうその投資話に勧誘され、約1990万円をだまし取られる被害にあったことが分かった。中国籍の女性と名乗る人物から「一緒に住む家を買うために」と投資話に勧誘されたという。警察はSNS型ロマンス詐欺とみて捜査を進めている。

「一緒にお金を増やそう」と為替取引に勧誘
警察によると、2024年11月、越前市の60代男性の元に突然、中国籍の30代女性と名乗る人物からSNSを通じて「1人で寂しい」と中国語のメッセージが送られてきた。

男性はも中国籍の女性を名乗る人物とSNSを通じてやりとりをする中で「一緒に住む家を買うために一緒にお金を増やそう」「もっとお金を追加した方が儲かる」などと為替取引を勧められ、2024年12月に相手から指定された口座に8回にわたって、合わせて1990万円を送金した。
利益を引き出そうとして被害が発覚
男性がサイトに表示された利益を引き出そうとした際、多額の税金がかかると表示されたことを不審に思い、警察に相談して被害が発覚した。警察はSNS型ロマンス詐欺とみて捜査を進めている。

手口が巧妙化し被害が増加
福井県警のまとめでは、SNSを使ってうその投資や交際話を持ち掛けて金をだまし取る「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」の2024年の被害額は約14億円に上り、前年より約1億5000万円増えている。中には1人で8000万円をだまし取られたケースもある。

警察では、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺などの手口は日々巧妙化しているとして、「会ったこともない人からお金を要求されたら要注意」とし、振り込む前にまず相談して欲しいとしている。