名古屋が発祥のスポーツ「レクバレー」が、小学生から高齢者まで楽しめるとして親しまれています。その理由に、年齢や体力などに関わらず楽しめる、バレーボールとは違うルールがありました。
■スパイクは禁止…「レクバレー」と「バレー」の違いは?
レクバレーでは、バレーボールとは少しルールが違います。ラリーを長く楽しむために、「スパイクは禁止」です。

通常3回までのタッチで相手コートに返球するバレーボールとは違い、必ず『4回のタッチ』で返球します。
また、「男性はアンダーサーブのみ」とするなど、年齢や性別を超えて楽しめるようになっています。
■名古屋で215チーム…交流の場にもなっている「レクバレー」
名古屋でレクバレーを楽しむ「レクバレーをみんなで楽しむ会」は、市内の体育館などで練習に励んでいます。
最高齢は73歳の高田かよこさんで、この会を作ったメンバーの1人です。

高田かよこさん:
ユネスコのスポーツ国際憲章に「スポーツを誰もが楽しむ権利がある」というところにたどり着くんですけど、「これだ!」と思って。
レクバレーの起源は1961年、専業主婦が多かった当時、女性の運動不足を解消しようと名古屋市教育委員会が考案し、「女性レク」として楽しまれてきました。

女性レクは女性のみが参加できるものでした。男性は、男女が別々の「PTAバレー」を楽しんでいましたが、子供が小学校を卒業すると参加できないため、2001年に高田さんたちが男女混合のチームを立ち上げました。
高田かよこさん:
男女混合のバレーが広がることに、心配される方もみえたことは事実です。
当時は、男女が同じコートでプレーすることをよく思わない声もありましたが、立ち上げ当時の10チームほどから、今は市内215チームに増え、名古屋発祥のレクバレーは様々な世代の交流の場となっています。

夫婦で参加する紀田さん:
若い子たちとも一緒の目線で戦っていけるところが一番に魅力ですね。
■バレー未体験の女性 12歳の小学生 世代を超えて楽しめる
「レクバレーをみんなで楽しむ会」には多くの人が参加しています。夫に誘われ、レクバレーを始めたバレー未経験の女性もいました。
バレー未経験から参加した谷田部さん:
レクバレーは、やったことがない人でも参加して楽しくできるのがすごくいいなと思います。
小学6年生の高田さんの孫(12)も、一緒にプレーします。

高田さんの孫の三和櫂くん:
おばあちゃんが最初に連れてってくれて、やっているうちにサーブカットとかサーブとかできるようになっていくのが楽しくて始めました。
高田かよこさん:
みんないい顔してますよね。この顔を見ると楽しくて。皆さん仕事でもいろいろ悩みがあるだろうし、ストレスもあるだろうし。でもここへ来たら、頭を真っ白にしてやれますよね、ボールを追いかけてね。
(東海テレビ)