天皇皇后両陛下の長女・愛子さまと秋篠宮家の次女・佳子さまは、2月14日、千葉県・市川市の宮内庁新浜鴨場で「鴨場接待」に臨まれました。

宮内庁新浜鴨場
宮内庁新浜鴨場
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愛子さま:
Very nice to meet you too. It’s a fine day.(お会いできてうれしいです。良いお天気ですね)
I hope you will enjoy.(楽しまれますように)

佳子さま:
Nice to meet you.(お会いできてうれしいです)

この日参加したスイスやキューバなど12カ国の大使夫妻らとあいさつを交わされたお二人。
伝統的なカモ猟で外交団をもてなす「鴨場接待」に愛子さまが臨まれるのは初めてです。

昭和の時代からご一家で親しまれた「思い出の場所」

昭和58(1983)年には、皇太子時代の上皇ご夫妻がご一家で鴨場を訪問されました。

1983(昭和58)年
1983(昭和58)年

鴨場でのカモ猟には「叉手網(さであみ)」と呼ばれる、絹糸で作られた手持ちの網が使われます。

越冬のため飛来した野生のカモを、池から伸びる水路へと誘導し、飛び立つところを叉手網で傷つけないように捕獲します。これは江戸時代から伝わる伝統的な技法です。

新浜鴨場は天皇陛下が皇后さまにプロポーズをされた、特別な思い出の場所でもあります。

平成7(1995)年 鴨場接待に臨まれる両陛下
平成7(1995)年 鴨場接待に臨まれる両陛下

平成5(1993)年、陛下は婚約内定会見で「10月の3日に千葉県の鴨場でもって、雅子さんの方に『私と結婚していただけますか』というようなことを申しました」と述べられています。

平成5(1993)年 婚約内定会見
平成5(1993)年 婚約内定会見

ご両親の思い出の場所で、大使たちとカモ猟を楽しまれた愛子さま。

捕獲された野生の鴨は、生態調査のため一羽ずつ標識をつけて放鳥されます。

参加者の中で最初に放鳥に臨んだ愛子さまは、抱きかかえたカモを両手でそっと放されました。

続いて佳子さまも優しくカモを放され、大使たちも次々と放鳥。元気よく飛び立っていく鴨を見守りました。

最後は、お二人で一緒に放鳥されました。

和やかな雰囲気の中、国際親善に努められた愛子さまと佳子さまです。
(「皇室ご一家」2月23日放送)