滋賀県にある近江牛の加工工場「総合近江牛商社」。

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2月6日、その加工工場で売上金約200万円が入った金庫がまるごと盗まれる事件が発生した。

近江牛加工工場の防犯カメラ17台を収録するハードディスク盗まれる

現場には、金庫を引きずったとみられる跡が残っていた。

さらに工場長は、「ここにモニターがあったんですけど。ここにあったやつ(レコーダー)が取られたって感じですね。全部取られました」と語る。

17台の防犯カメラを記録するハードディスクも盗まれた
17台の防犯カメラを記録するハードディスクも盗まれた

設置されていた17台もの防犯カメラ。
その映像を記録する、ハードディスクも盗まれていた。

手がかりゼロ…と思われたが

犯人たちにつながる手がかりはゼロ…と思われたのだが…

“残された1台”の防犯カメラの映像が残されていた
“残された1台”の防犯カメラの映像が残されていた

金庫室に設置してあった1台の防犯カメラの映像だけが残されていた。

午前4時半ごろ、ドアのガラスを割り侵入した人物。

真っ先に向かったのは…金庫がある部屋。
ちゅうちょなく、金庫ごと引きずり出した。

聞こえたのは、もう1人の人物との会話。

「このへんとかモニターですか?」
「モニター!上のこれなんです」

気にしていたのは、部屋の上部に設置された防犯カメラのモニター。

「モニターこれ上!なんか机で」
「はい!」

犯行時間はわずか2分半ほどだった
犯行時間はわずか2分半ほどだった

指示されるまま机に上がり、何かを盗む様子が…
わずか2分半の犯行だった。

防犯カメラ映像が記録されたハードディスクも盗まれた
防犯カメラ映像が記録されたハードディスクも盗まれた

奪い取ったのは、防犯カメラの映像が記録されたハードディスク。
「これで証拠は消した」と思ったに違いない。

別に設置した18台目のカメラだけが犯行を記録

いったいなぜ、映像が残っていたのか?

工場長は、「いざ金庫置く時に、ここカメラないよねってなって。別の媒体のカメラを設置した経緯があります」と語った。

別に設置した金庫部屋の18台目のカメラだけが、ハードディスクとはつながっておらず、カメラ自体に記録されるものだった。

工場長は、「本当にたまたまやってたことで映像が残っていたので。本当に奇跡です」と話す。

工場は被害届を提出。
警察は犯人の行方を追っている。
(「Mr.サンデー」2月23日放送より)