「女性セブン」が元タレントの中居正広氏と女性のトラブルを報じた直後の2024年12月20日から2025年2月14日までの約2カ月間に寄せられた視聴者の皆さんからの声。

中居氏やフジテレビの対応に関する声は、約2万4000件に上ります。
これらは毎日、フジテレビ社内で共有されています。

2025年に入ってからの推移を見てみると、多くの声が寄せられたのはフジテレビが1回目の記者会見を行った1月17日。

視聴者の皆さまからは「記者会見はオープンにしないとダメですよ!公平性を欠いています」「納得できるようなものではありませんでした」との声が寄せられました。

この日、寄せられた声は約2300件。そのうち、中居氏やフジテレビへの否定的な意見は初めて1000件を超えました。

会見は、定例の社長会見を前倒しにする形で実施。
取り決めにのっとり出席したのは限られた社の記者で、動画の撮影を認めないクローズドな会見の在り方に批判の声が相次ぎました。

そして、この10日後。最多の5000件に迫る声が寄せられます。

約10時間半に及んだ2回目のフルオープン会見が行われた1月27日です。

フジテレビ・港浩一社長(当時):
会社全体のガバナンスを十分に機能させることができなかった。このことを心からおわび申し上げます。

会見終了の28日午前2時半ごろまで声は寄せられ続け、1日に約4700件という近年では異例の多さとなりました。

視聴者の皆さまから寄せられた声:
「女性のプライバシーに配慮して」とか何度も言っていますが、女性のせいにしているように聞こえます。

批判的な声が多く寄せられた一方で、記者の質問の在り方を問う意見や出席者の体調を気遣うメッセージも寄せられました。

最多となった27日以降は、寄せられる声の総数は減少傾向となります。

中居氏やフジテレビに関する声のうち、否定的な声の割合を示したグラフを見てみると、批判などが占める割合が根強く残っていることが分かります。

この要因についてメディアコンサルタントの境治さんは「色々なことの根源が上層部の皆さんにあるということが、視聴者の皆さんにも伝わったから、やはりその方面の批判が今も続いているのかなと」と話します。

また、SNSの投稿についてITジャーナリストの三上さんは「10時間半の会見の後、フジテレビに言及するようなSNSの投稿自体がかなり減った。ただ、SNSの消費が早いとはいえ、問題は解決したわけではない。今回の場合は10時間半の会見でも重要な論点は置き去りにされたまま、そのために残念ながら今でも批判的な意見が多いと」とコメント。

また、2月以降目立ったのはガバナンスの在り方や日枝久相談役などの経営陣に対する意見です。

視聴者の皆さまから寄せられた声:
日枝氏がいる限りは企業体質が変わるとは思えません。早急に時代に即応できる若い経営陣に刷新してください。

一方、27日以降増加したのは「フジテレビに初めて投稿した」というメッセージです。

視聴者の皆さまから寄せられた声:
まだま嵐の真っただ中でしょうが、原理原則に基づいてしっかりと課題解決されることを期待しております。

こうした声に私たちはどう向き合うべきなのか。

境さんは、寄せられた声を数値化して分析することが重要だとした上でフジテレビに「本当に解決しないと(視聴者の皆さんに)見放される。社内の皆さん、現場の皆さんがどう改善すべきかはもう議論してるんでしょうし、その議論の成果のようなものも放送を通じて視聴者の皆さんに見せていく必要があると思う」と提案をしました。

イット!
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