参議院のドンと呼ばれ、2000年の森政権誕生を主導した5人組の1人としても知られる、自民党の村上正邦元参院会長が10日朝死去した。88歳だった。

村上氏は1980年に参議院議員に初当選したあと労働大臣などを歴任し、90年代後半には参議院自民党のドン、村上・亀井派の領袖として政局のキーマンとなった。

2000年に小渕元総理大臣が病に倒れた際には、当時の青木官房長官らと5人で協議した席で、その場にいた森幹事長を後継とするよう提案し、森政権誕生の流れを作った。

しかしその後、KSD事件への関与が問題となり参議院議員を辞職、受託収賄の容疑で逮捕され
実刑判決を受けた。

刑期を終えたあとは、民間人の立場で政治に関与し、たびたび政局に影響を与えてきた。