2月22日は、“ニャンニャンニャン”にちなんで「猫の日」。
そんな記念日を前に、東京・港区にあるトリミングサロン「CHERIWANGE-シェリワンジュ」には、身だしなみを整えに猫が来ていた。いまや「猫の日」の経済効果は、東京オリンピックに匹敵する勢いだという。
“エステサロン”さながらのおもてなし
長~い毛の“ハクくん”にとって、半年に一度のシャンプーデーだ。

ヒトにも使えるほど低刺激だという高級シャンプーで体を洗ってもらってスッキリ。
このシャンプー代、なんと約2万円だとか!

“極上の癒し”に、ハクくんもご満悦だ。

この店には、猫の毛や肌をケアする泡パックもあり、“エステサロン”さながらのサービスを受けることが可能だ。

“ハクくん”の飼い主は、ひと月の飼育費用は、多いときで約3万円にのぼるという。
飼い主は「この子が少しでもよりよく過ごせるように 快適に過ごせるようにお手伝いすることがあれば、お金を使ってもいいと思う」と話していた。
“ネコノミクス”経済効果とは?
こうしたかわいい猫たちが生み出す“ネコマネー”は、日本経済にも大きく影響している。

関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によると、2025年の猫の経済効果“ネコノミクス”は約2兆9086億円。
これは“史上最高額”だというのだ。

このサロンでも2024年から客が3倍に増えているという。
シェリワンジュ・サロンマネージャー:
家族のためなら金額を惜しまないという方が多い。1日で4万円ぐらいお支払いする方もいました。

物価高の波が家計を直撃する中、猫の平均飼育費用は年々増加し、2024年は、ついに1万円を超えた。
「電気代4万円超」の飼い主も
「イット!」取材班が次に向かったのは、東京・吉祥寺にある猫グッズ専門店「ネコセカイ吉祥寺本店」。

人気があるという猫用のソファーは6600円。
猫がゆっくりとくつろげるハンモックは、約1万4000円と値が張るが、こうしたグッズの売れ行きは好調だという。
飼い主たちに月にかける“ネコマネー”を聞いてみた。
飼い主:
病院代を含めて2万円を超える月もある。人間の食費は安いのが一番。猫ちゃんが健康で暮らしてほしいので、おいしく食べられるいい物を選んでいる。
また別の飼い主は、「暖房をつけてないといけないから、電気代は4万円を超えている」「自分と似ているとかわいくて、ついつい色々買ったり」と話していた。
「猫の日」経済効果は東京五輪に匹敵か
「猫の日」の2月22日に合わせ、コンビニ大手のセブンイレブンやファミリーマート、さらにアパレル業界ではユニクロが限定ネコ商品を販売。

関西大学の宮本勝浩名誉教授は、「猫の日」の経済効果は、4年前に開催された東京オリンピックに迫るほど大きいと指摘する。

関西大学・宮本勝浩名誉教授:
東京オリンピックに追いつくような額を、かわいい猫ちゃんが作り出したことは、ぼくもちょっとびっくりした。
(「イット!」2月21日放送より)