再び強い寒波が襲来する見込みで、岐阜県の山地を中心に警報級の大雪となる恐れがあります。2月上旬の大雪に見舞われた岐阜県の農家は、雪に備えて警戒を強めていますが、未だ残る被害に悩まされています。
■「梅の開花」に歓声…ぽかぽか天気も束の間
名古屋では2月15日、平年より18日遅い「梅の開花」が発表されました。名古屋城では17日、梅の花を見つけた観光客が、歓声をあげていました。

観光客:
梅の花がかわいらしく咲いていて、もう春だなって。
最高気温が15度近くまで上がり、3月中旬並みの陽気となった週末から一転、17日は晴れたり曇ったりで肌寒い一日となりました。
■高さ3mのハウスが“ぺちゃんこ”に…農家「諦めるしかない気持ち」
2月上旬の記録的な大雪が残る岐阜県郡上市では17日、雪が降る中、再びの寒波襲来に備えて雪下ろしに追われる人の姿が見られました。

地元の住民A:
めちゃくちゃ降っています。これ以上降ると、屋根の雪下ろしはこれぐらいが限界で。
地元の住民B:
30年ぶりのような気がするけどね。この豪雪は。
郡上市白鳥町では、トマトを栽培する農業用ハウスが完全に埋もれてしまっていました。

農園teteの松本将太朗さん:
(農業用ハウスは)高さが3mぐらいあるんですけど、全部埋まってしまって。こっち側も一面雪なんですけど、同じハウスが4棟建っています。もうペチャンコになっています。
15日、状況を知った地元の住民らおよそ40人がボランティアで雪かきに加わり、一部の骨組みが見えるようになりましたが、17日も降り続く雪が再び積もり始めていました。

松本さんは、ハウスを前に諦めの表情を浮かべていました。
農園teteの松本将太朗さん:
恐らく全損になるので、資材もだいぶ高くなっているので、今までより倍くらいかかる。建て替えるにも数百万円かかってしまうと思います。もうどうしようもないなと。諦めるしかないかなという気持ちです。
■今後の予報は…名古屋でも24日くらいまで強い冷え込み
福島智之気象予報士によると、岐阜県では17日夜から、山地を中心に警報級の大雪となる恐れがあり、19日くらいまで続く見込みです。
また、名古屋でも最高気温が10度に届かず、最低気温は氷点下の強い冷え込みの日が24日くらいまで続く予想となっています。

福島智之気象予報士:
16日は少し春を感じるような気温になったんですけれども、上空の寒気の動きを見ていきますと、17日からすでに冷たい空気が流れ込み始めているんです。今夜からは強烈寒波の強い長いトンネルにまた入っていくことになりそうです。愛知県はそれほど心配はないかなとみているんですが、三重県の北部ではまた積雪する所がありそうですので、路面の凍結などにも注意が必要となりそうです。
(東海テレビ)