世界を震撼させたロシアによるウクライナ侵攻から約3年。アメリカのトランプ大統領は12日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、停戦交渉を開始することで合意したと発表した。そして15日には米露外相が電話会談し、停戦協議などに向け定期的に接触を続けることで合意した。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ウクライナ抜きのいかなる合意も受け入れられない」と強調している。交錯するそれぞれの思惑。停戦は本当に実現するのか。
米露首脳会談2月末にも実現か
宮根誠司キャスター:
ロシアによるウクライナ侵攻から間もなく3年というタイミングで始まった停戦交渉ですが、3者の思惑が交錯する中、停戦の落としどころは見つかるんでしょうか?
太郎さん、ずばり停戦の実現度は?

木村太郎氏:
はいこれです。
宮根キャスター:
99%!?
ここで最新情報入ってきました。

藤本万梨乃アナウンサー:
アメリカのケロッグ特使は「ロシアは領土の譲歩のようなことが必要になるだろうと」述べ、ロシア、ウクライナ両者の譲歩が必要であると指摘しました。また、ブルームバーグ通信は、停戦交渉をめぐるアメリカとロシアの高官協議が来週にもサウジアラビアで開かれ、早ければ2月末にも米露首脳会談が行われると報じています。
「やれない時やるのがトランプ大統領」
宮根キャスター:
太郎さんは「99%停戦する」というお考えなんですが、(ロシアが)領土を譲歩することはあまり考えにくいんですが。
木村太郎氏:
これ覚えてない?(2016年の)選挙の時は僕「99%」って言って当たったでしょ。
宮根キャスター:
言いましたね、トランプ大統領(の勝利予想)が当たった。

木村太郎氏:
なぜかというと、トランプって何かをやらかす人なんですよ。今回も、みんな(停戦は)やれないって言っているけども、やれない時やるのがトランプ大統領。
周りのヘグセス国防長官だとか、特使だとか、マルコ・ルビオ国務長官、いろんなこと言ってるんだけど、誰もトランプの頭の中がどうなっているか知らないんですよ。
宮根キャスター:
だから、言ってることがコロコロ、高官の人も変わったりするんですが…。
木村太郎氏:
トランプは変わってないんですよ。
ロシアが停戦に応じる“ディール”用意か
宮根キャスター:
じゃあ太郎さん、米露首脳会談行われたとするとロシアが停戦をのむ条件って何なんですか?
木村太郎氏:
その条件はトランプの頭の中にあるんだけど、これは、彼は「ディールメーカー」って言っている。交渉上手。交渉上手だってことはどういうことか、手の内を事前に示さない。だから、後でびっくりするような手の内をどっかに持っているんだろうと思う。
それはガザでも同じ。「ガザをアメリカが所有する」なんて誰も考えなかったでしょう。ああいう話が出てくるんです。
宮根キャスター:
とんでもないことを米露首脳会談で言う可能性がある?
木村太郎氏:
可能性があるのに、みんなが、ああでもないこうでもないって言ったって分からないですよ、そんなもの。
ロシアの本音“トランプを待っていた”
宮根キャスター:
一方、ロシアとしても停戦はしたいでしょ?本音は。

木村太郎氏:
プーチンはトランプが当選するのを待ってたの。経済は疲弊しているし、石油は輸出できないし、軍隊も北朝鮮に助けてもらわなきゃいけない。これやめたいんだけど、名誉ある撤退っていうのはできないわけ。トランプならできるっていうので待っていた。
宮根キャスター:
じゃあ、例えば、プーチン大統領としゃべって、その後ゼレンスキー大統領。ひょっとしたら3者で会談するみたいなことあるんですか?
木村太郎氏:
ゼレンスキーは後で加えるぐらいで、要は、やっぱりプーチン・トランプの会談で決まるんでしょう。
宮根キャスター:
じゃあ、もうそれ聞きなさいよ、ゼレンスキーってことになるわけですか?
木村太郎氏:
ゼレンスキーだってアメリカの金がなくなったら戦争なんかできないわけだから。
宮根キャスター:
あと、金とか鉱山資源という話がでていましたが、ゼレンスキー大統領が気になるのは、こんなことを言っているんですね。「ヨーロッパ軍を創設すべきだ」と。二度と攻められたくないって思惑ですか?
木村太郎氏:
まあ、そうなんでしょうけども、誰もそんなものを保証しないですよ。
宮根キャスター:
停戦はあるけど、トランプが何を言い出すかわからないということですね。
(「Mr.サンデー」2月16日放送より)