石川県金沢市間明2丁目に、プロレスのリングを常設したスポーツジム「石川プロレスジム」が2025年3月3日にオープンする。この画期的な施設を一足先に取材した。

プロレスラーが立ち上げる本格的なトレーニング施設

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ジムの代表を務めるのは、金沢市出身の40歳、兼平大介さんだ。2010年に総合格闘家としてデビューし、2014年にプロレスラーとしてデビュー。得意技は、ブラックカントリー、逆水平チョップだ。

現在も現役プロレスラーとして活躍中の兼平さんが、故郷・金沢にUターンし、このジムの設立を決意した。

本物のプロレスリングで体験する独特のトレーニング

ジムの目玉は、なんといっても6m×6mの本格的なプロレスリング。知り合いのプロレス団体から譲り受けたという、この迫力満点のリングで、様々なトレーニングを行うことができる。

ロープワーク:リングロープを使った独特のトレーニング。3歩や4歩でリングを横断するダッシュを繰り返し、スピードと瞬発力を鍛える。

ジャンプトレーニング:リング上に横たわる相手を飛び越えるなど、プロレス技さながらの動きで全身の筋力とバランス感覚を向上させる。

ライオンプッシュアップ:変形の腕立て伏せで、通常より足を大きく開き、体を前に押し出すように行う。上半身の筋力強化に効果的だという。

なぜこの様なジムを作ったのか。去年、震災があった時に一度だけ石川県でプロレスの大会を開催したと言う兼平さん、その時に会場に来た石川の人たちが物凄く喜んでくれたのを見て、「地元でプロレスのリング、一般の方が使える環境を作って、プロレスを広める役目が自分の役割だ」と感じたのだという。

多彩なトレーニングメニュー

プロレスリングでのトレーニングだけでなく、ボクシンググローブを使ったミット打ちなど、打撃系のトレーニングも提供予定だ。兼平さんの総合格闘技の経験を活かした、幅広いプログラムが用意されている。

兼平さんは、「子供から大人まで、多くの人にここで体を鍛えてほしい」と語る。プロレスリングでのトレーニングは、通常の体育館での運動とは異なる効果が期待でき、全身の筋力やバランス感覚、瞬発力などを総合的に向上させることができるという。

開業に先立ち、今月24日から28日まで予約不要の見学会が開催される。リングだけでなく、各種トレーニングマシンも設置される予定だ。興味のある人は、この機会に足を運んでみてはいかがだろうか?

金沢初のプロレスリング常設ジム「石川プロレスジム」。プロレスラーの技術と経験を活かした、ユニークで効果的なトレーニングを体験できる新しいスポットとして、多くの人々の注目を集めそうだ。

(石川テレビ)

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