野菜の価格高騰が続く中、最強寒波の影響で白ネギが大打撃を受けている。ネギの仕入れ価格は2024年度と比べて約4割上がり、白ネギの産地では雪の影響で約260万本に「葉折れ」の被害が出ているという。一方、「ふるなび」によると、キャベツのふるさと納税寄付件数は14倍に増加したという。
「下がる見込みはない」ネギ料理専門店悲鳴
価格高騰が続く野菜。最強寒波の影響で、今度は白ネギに大打撃だ。

器の中央で存在感を発揮する白いネギ。
そばの実のタレが絡んだ、ネギの炒め物だ。

東京都内のネギ料理専門店「葱料理 shin's place」では、今でもネギの仕入れ価格は2024年と比べ、4割ほど上がっているという。

葱料理 shin's place・松村慎太郎オーナーシェフ:
(仕入れ業者から)「まだ下がる見込みはない」と言われている。コースしかやってないので、ネギ(の価格)が上がった分、他の材料を工夫してやってはいる。

一方、東京・墨田区の「スーパーイズミ」では、ついに限界がきて20円の値上げに踏み切ったという。
スーパーイズミ・五味衛社長:
きのうまで158円、きょう178円(税抜き)。ギリギリで売っている状態。
高値が続く中、今後さらなる値上げの可能性がある。
特産白ネギ約260万本に被害…JA異例の対応
列島を襲った最強・最長寒波の影響で、鳥取・大山町では、この時期に旬を迎える特産の白ネギが深刻な状況となっていた。

D'sプランニング代表取締役・逢坂崇さん:
全部折れてますよね、完全に雪に押さえつけられて。

強風や雪の重みで葉が折れてしまう「葉折れ」が発生し、3月に収穫予定の約260万本に被害が出た。

こうした事態を受け、地元のJAは少しでも多く出荷できるよう、出荷基準の葉の長さを58cmから55cmに引き下げるなどの異例の対応を取ったのだ。
ふるさと納税キャベツの寄付急増
一方、同じく高騰が続くキャベツを“ある方法”で手に入れようとする人が急増していた。

野菜の価格高騰が続く中、脚光を浴びているのが、野菜のふるさと納税だ。

「ふるなび」では1月、野菜類の寄付件数が増加傾向になり、中でも、キャベツの寄付件数は14倍に増加したという。

一時期、1玉1000円近くで販売する店もあったキャベツは、値下がりの兆しが見えてきてはいるものの、先週の平均小売価格は平年の2.6倍だった。
来週には再び寒波が列島に襲来する見込みだ。
(「イット!」2月13日放送より)