毎年熾烈(しれつ)な争いを繰り広げる全国のギョーザ(餃子)の街。
栄えある日本一は、はたしてどこなのか、最新の調査結果が発表された。
ギョーザ支出日本一に宮崎市は返り咲けるか?
7日朝の宮崎空港には、ギョーザの消費拡大をPRする団体が特設ブースを設置し、発表の瞬間を待っていた。

宮崎市は、2022年に1世帯あたりのギョーザの支出額で全国1位を獲得したが、翌2023年には浜松市に抜かれ、2位に転落した。

はたして今回の発表で1位に返り咲くことはできるのか?
宮崎市ぎょうざ協議会・渡辺愛香会長:
こちら注目されておりますギョーザ支出金額でございます。

(記者):
そして支出ランキングの結果はどうでしょうか?…惜しくも宮崎市が2位です。

宮崎市の年間支出額は3517円で、2023年に続き2位。
日本一は静岡・浜松市で、2年続けてトップを死守した。
それでも…。

宮崎市・清山知憲市長:
支出金額は惜しくも2位だったんですけども、浜松市は購入頻度3位ですので、もし総合ランキングというのがあれば、勝手に総合1位だと思っております。
宮崎市民も、浜松や宇都宮に負けないほどギョーザをよく食べていると胸を張る。
“絶対に負けられない戦い”を制した浜松市は…
一方、自慢の「浜松餃子」で絶対に負けられない戦いを制した浜松市はというと…。

浜松市役所(午前8時半過ぎ):
ギョーザ購入額が2年連続日本一になりました!
全国トップとなった浜松市の1世帯あたりのギョーザ支出額は、年間で4066円だった。
浜松市観光・シティプロモーション課・澤田吉延担当課長:
非常にうれしいです。ギョーザを愛する市民の皆さんのおかげと感謝しています。

ーー課長自身はどれくらいの頻度でギョーザを食べられますか?
浜松市観光・シティプロモーション課・澤田吉延担当課長:
頻度ですか? そうですね、週に1回はだいたい食べているような気がします。

浜松を代表する“ソウルフード”「餃子」。
その特徴は、きれいな円の形に焼かれて真ん中にもやしが乗っている見た目。
パリッと皮が弾けてニンニクもよく効いている。

浜松市内に店を構える1962年創業の老舗ギョーザ店「むつぎく」の近藤昌子店主は「また1位ですか、よかったです。1位でなくちゃいけないんです、浜松は。本当に誇りを持って提供してます」と喜びを語った。
3位となったのは、関東の「餃子タウン」宇都宮市。
年間支出額は、2801円だった。

宇都宮餃子会・鈴木章弘専務理事:
どうやらこれは、スーパーで売ってるような「お総菜ギョーザ」が主な対象だって聞いてるので、私たち(宇都宮市の)外食産業は逆に今伸びているので、宇都宮に来てさまざまなギョーザを、より楽しんでいただきたいというふうに思うだけですね。
ラーメン支出額も熾烈な戦い
ギョーザだけではない。
日本の国民食「ラーメン」の支出額をめぐっても、熾烈な戦いが繰り広げられている。
前回は、1位が山形市、2位が新潟市だった。

トップを狙う新潟市では、2024年度予算で約1400万円をかけてラーメンの魅力をPRしたが…。

「ラーメンの聖地、山形市」を創る協議会・鈴木敏彦会長:
3連覇やったぜ!

山形市のラーメン支出額が2万2389円となり、今回も日本一となった。

山形ラーメンの特徴は、牛骨スープを使う店が多いことだという。
市長も参加した会見場では、早速山形ラーメンで“祝杯”を挙げ、完食していた。
(「イット!」2月7日放送より)