最強寒波を吹き飛ばす温かいおでんの具材としても人気のダイコン。一時価格が高騰していたが、現在は一転、今や物価高の救世主として注目されている。雨の恩恵を受け収穫量が増加した関係で、ホウレンソウと共に1月と比べて約4割値下がりしている。
ダイコン6本仕入れ値が1月1700円→1200円に
東京・江東区にある砂町銀座商店街「増英かまぼこ店」の名物のおでん。

いつも客足の絶えない人気の店には、ちくわや卵、さつま揚げなど30種類のおでんがずらりと並んでいた。

中でも1番人気はダイコン。

この店でダイコン6本を仕入れた値段は、1月は1700円だったが、現在は1200円に値下がりしているという。
都内にあるスーパーでは、ダイコンはいくらで売られているのか。

練馬区にある「アキダイ関町本店」では、ダイコンの価格が1月から4割ほど安くなっていて、1本194円で販売していた。
アキダイ・秋葉弘道社長:
以前はこういう大きいサイズは出回っていない。非常に小さいものばかり。以前小さかったのは雨が降らなかった…。
値下がりの理由は1月、ダイコンが採れる関東で雨が降り、収穫量が増えたためだという。
ホウレンソウも1kg877円が517円に!
恵みの雨の影響で値下がりしている野菜は他にもあった。

「イット!」取材班は、東京・世田谷区にあるイタリア料理店「ジータ」に向かった。
人気メニューは大きなプリッとしたカキとホウレンソウを濃厚なクリームソースに絡めたパスタ。

パスタなどの料理に使われるホウレンソウが値下がりしているのだ。

ホウレンソウの卸売価格は、1月には1kg当たり877円だったが、現在は517円にまで値下がりを続けている。
イタリア料理 ジータ オーナーシェフ・福田耕二さん:
先行きは不安ではありますが、今は少し(ホウレンソウの価格が)落ち着いていて非常にうれしい。まずは安定して供給してほしいというのが一番の思い。
店は物価高騰の波を受ける中で、ホウレンソウの値下がりは助かっているとした一方で、継続的な安定供給も望んでいた。
(「イット!」 2月6日放送)