イギリス・ロンドンで2024年、白昼の街中を逃走するひったくり犯の男がカメラに捉えられた。男は通行人たちの連携で追い詰められ、逃走の際に片方のスニーカーを落としてしまう。警察はまるで“シンデレラ”のような状況に、この靴を「ガラスの靴」と呼んだ。その後、科学捜査で犯人の身元を突き止め、逮捕されたという。

逃走中に靴を落としたひったくり犯

イギリス・ロンドンで2024年8月、白昼の街中で撮影されたのは、男性たちに追いかけられる男の姿だった。男はひったくり犯だったが、警察は「シンデレラ」だという。いったい、どういうことなのか。

ひったくり犯(右)とタックルをした男性(左)(City of London Police)
ひったくり犯(右)とタックルをした男性(左)(City of London Police)
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事件当時、ロンドンの街中で自転車に乗った男が通行人から携帯電話をひったくっていた。しかし次の瞬間、犯行の瞬間を見た男性がタックルを食らわせる。そして周りにいた人たちがどんどんと加勢に入った。

男は手を振り払って必死に逃げたが、その先にいた男性が掴みかかる。その時、男の靴がポロリと脱げてしまう。

脱げてしまったスニーカー(City of London Police)
脱げてしまったスニーカー(City of London Police)

そして男は片方のスニーカーを置き去りにして、消えてしまった。その状況は、まるでシンデレラのようだった。

スニーカーからDNAで犯人特定

残されたスニーカーは行方を追う警察にとって、まさに「ガラスの靴」だった。しかし現代のシンデレラの探し方は、科学捜査だ。

揉み合いながら逃げるひったくり犯(City of London Police)
揉み合いながら逃げるひったくり犯(City of London Police)

警察は男が落としたスニーカーをDNA鑑定にかけた。その後、ロンドン郊外に住む28歳男と判明した。約1カ月後に窃盗の疑いで逮捕されたという。
(「イット!」 7月3日放送より)

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