石破氏 「一緒にやろう」という”納得”と”共感”を生む政策に尽力を

自民党総裁選挙に立候補を表明した岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長は9月5日、ともにテレビ西日本(福岡)の報道情報番組「福岡NEWSファイルCUBE」に出演し、新型コロナウイルスで拡大した格差の解消、収束前の特措法改正の必要性などに言及した。

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――石破さんは「納得と共感」をテーマとして、強制力のある特措法の改正、アベノミクスの修正、東京一極集中の是正、公文書改ざんの検証、の4項目をあげていますが、最も力を入れていくのは?

石破茂元幹事長:
それはもちろん、当面はコロナでしょう。感染拡大の防止なのか、経済なのか、二者択一ではない。守っていかなくてはならないのは、社会なんです。社会を守るために交流機会は拡大しても感染機会は縮小する。検査が徹底しないのには理由がある。その理由をきちんと解明して検査を徹底する。どこが大変なんだろうと考えた時に、山間地と歌舞伎町は違う訳で、やはりできるだけ現地に即した対応をした方が良いということ。経済的支援をするのであれば、強制力を考えなければならない。逆に言えば、強制力をやるためには経済支援の拡大をしなければならない。そのための仕組みをつくるのに、感染が収束してから特措法の改正、それはおかしいでしょう、と私は思ってる。収束させるために特措法の改正、私は十分ある議論だと思っている

――森加計問題など説明不足のままの安倍政権の姿勢に対するアンチ性の意味を込めて石破さんの「納得と共感」という言葉があるのかなと思うが?

石破茂元幹事長:
やはり納得しないと政策が前に進まない。51対49で「51」が正しいんだという、私はそういう考え方は取らない。コロナなんか特にそう、地方総選もそう、一緒にやろう。政府に任せとけばいいや、私が一票入れてもどうせ変わらないし、という考え方、それがいかん。一緒にやろうということがないとこれから先、前に進まない、納得、分かったね、共感、よし一緒にやろう。それを絶対にやりたいと思っている

――現在は、それが不十分だという見方もある?

石破茂元幹事長:
少なくとも十分だと私は思っていない。一緒にやろうという気持ちを私はまだ広がっていない、という認識

岸田氏の経済と感染症対策とは…いかに両輪を進めるかが課題に

――岸田さんは大きなテーマとして「分断から協調へ」と掲げ、さらにPCR検査の拡充(受診時の費用を中小企業に支援)、アベノミスクの修正、デジタル田園都市構想を掲げてましたが、最も訴えたいことは?

岸田文雄政調会長:
まずは石破さんと同じで新型コロナウイルス対策。これは政治にとって最も真剣に取り組まなくてはならない課題だと思っております。経済対策、感染症対策、これはともに人の命がかかった課題ですから両立させなければならない。両輪として進めていかなくてはならない課題だと思っております。そして、そのポイントとしてPCR検査をはじめとする検査のありようを上げてます。医療におけるPCRこれは重要です。一方、経済において、社会や経済を動かすためのPCR、これが大事だと申し上げております。観光や海外との人の交流を復活させるためにも検査を賢く使わなくてはならない。これを訴えております

地球規模の課題をリードできる日本へ “分断”から“協調”の国づくりを

岸田文雄政調会長:
そして、そのうえでこの日本の社会、この7年8カ月の経済政策、大変大きな成果が上がったこと、これは私も実感しています。しかし成果が、中間層あるいは中小企業、あるいは地方、こういったところにしっかり分配されているのか、行き届いているのか、この点は考えなければいけない。格差があるのではないか、こういった点を考えてみなければならない。さらに新型コロナウイルスの影響によって株価は引き続き23,000円台を維持しています

岸田文雄政調会長:
一方、所得が8割、9割消失してしまったこういった分野、方々もおられる。この新型コロナウイルスとの闘いにおいて色んな意味での格差が拡大してしまった。子どもの貧困等も指摘をされている。こういった状況に対して成長の果実、得られた成長の果実をしっかり分配していく、支援していく、こういった格差に対してしっかり取り組む事は大事じゃないか、そしてこうした国内の対策の一方で、海外においても分断が進んでいる。保護主義、自国第一主義、ブロック経済といったことがどんどん進んでいる

岸田文雄政調会長:
その中で、島国であって人口が減少し、支援がない日本がどうやって生きていくのか。この分断が進む中にあって日本は環境やエネルギー、平和、こうした感染症対策、地球規模の課題に対してリードし、ルール作りを先導する、こういった形で存在感や発言力を示していかなければ国益も守れない。こういったことから国内における格差、海外における分断、こういったものにしっかりと向き合わなければいけない。という事で分断から協調へというキャッチフレーズを掲げさせていただいております

――国際社会の分断とおっしゃいましたが、安倍政権の、敵と味方を選別して統治するという分断統治というやり方も指摘されている。岸田さんが掲げた、分断から協調へというのは安倍政権が招いた分断からの修復という意味も込められている?

岸田文雄政調会長:
安倍政権が招いたと言うのではなくて、安倍政権において大きな成長の果実、これは実感できるGDP、企業収益、雇用、大きな成果があります。その配分の問題としてさらに色んな工夫をしないといけないのではないか、こういったことを申し上げております。また、この世界は米中の対立が激化するなど、どんどん変化しています。この変化にしっかり対応していかなければならない。こういったことを申し上げております

初の総裁選挙に向け、今まで蓄えてきた力を尽くす 岸田氏

――岸田さんの派閥には福岡の古賀誠さんがいます。岸田さんは、同じ福岡の麻生派の支援もいただきたいということで、麻生さんにお会いした時に、古賀さんとの「関係をちょっと切れ」と麻生さんから指摘があったという話があるが?

岸田文雄政調会長:
古賀さんと麻生さんの間に、過去、色んな経緯があったこと、これはご指摘の通りだと思いますし、私もよく承知をしております。しかし、それを踏まえたうえで、ぜひこれから未来に向けてどんな政治を志すのか、私の考え方、これをしっかり説明し、お願いした、こういったことでありました。残念ながら、その構図としては協力をいただけない、こういった形になってますが、しかし私の思い、政策、これが原点、基本であると思っていますので、これからも引き続き、愚直にそれを訴えていきたいと思っております

――今回の総裁選いかに関わらず、例えば入閣要請があったら受けるのか?

岸田文雄政調会長:
今、戦ったあとのことについてはイメージ、考えはありません。私は初めて総裁選挙に挑戦する、今まで蓄えてきた力をこの闘いに集中する、それに尽きるとそういう風に思っています。全力で闘った先に何があるのか、これは闘った成果が示すことになるんではないかと思います。まずはこの闘いに全力で取り組みます

――岸田さん、ここまでありがとうございました。

(テレビ西日本)