中居正広氏をめぐる週刊文春の記事の訂正。

このきっかけを作ったのは橋下徹さんで、「重要な前提を、しれっと書きかえていて大問題だ」と指摘する。

■【動画で見る】「しれっと訂正は違うんじゃないか」と橋下徹氏 フジテレビ巡る『文春』記事

■フジ遠藤副会長は辞任の意向 フジメディアHDの社外取締役が人選に積極的にかかわる姿勢示す

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元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルなどをめぐっては、29日も動きが。

フジテレビ 遠藤龍之介副会長:第三者委員会の報告が出て、その初期対応が整ったころに、責任を取るというつもりでおります。

フジテレビの遠藤副会長は、第三者委員会の報告書提出された後に辞任する意向を示した。

経営陣の人事については、28日、親会社であるフジ・メディア・ホールディングスの社外取締役の7人が連名で提言。

社外取締役7人の提言:4月をめどにスタートする新たな経営陣の人選は極めて重要。

人材の選定に積極的に関わる姿勢を示している。

■週刊文春が記事を訂正「社員A氏に誘われた」から「中居さんから誘われた」

一方、問題を報じた週刊文春にも「記事の訂正」という大きな動きが。

週刊文春は、2024年12月26日の発売号で、他の週刊誌記事の引用や、女性の知人への取材から、問題の会食について「女性はフジテレビの社員A氏に誘われた」と報じていた。

「トラブルを仕組んだのはA氏」と受け取れる内容で、この記事をきっかけに、フジテレビの関与や、コンプライアンス意識の低さが問題視され、大きな批判につながった。

しかし、1月8日発売号では…。

女性は、「中居さんからA氏を含めた大人数で食事をしようと誘われた」という内容に。

重要な前提が、説明なく変更されていたのだ。

■27日のフジテレビ会見ではA氏の関与で紛糾する場面も…その後文春はHPを更新

27日、開かれた記者会見では、週刊文春で当初報じられた、当日のA氏の関与について紛糾する場面も…。

記者:A氏は関与してるんですか?関与してないんですか?
フジテレビ 港浩一前社長:関与してません。

週刊文春は、内容の変更について、およそ1カ月が経過した28日になって、ホームページを更新。

文春オンラインホームページより:その後の取材により『女性は中居氏に誘われた』、『A氏がセッティングしている会の“延長”と認識していた』ことが分かった、おわびした上で修正を追記した。
と、掲載したのだ。

なぜ、このタイミングで?

■文春記事の訂正のきっかけは橋下徹氏の指摘

きっかけとなったのは、弁護士の橋下徹さんだった。

橋下さんはテレビ番組などで「内容をしれっと変更したことは誤った方法」などと批判。

これを受けて週刊文春からインタビューの依頼がきたということだ。

弁護士 橋下徹さん:重大な事実に変更があったのなら、きちんと大々的に訂正して謝罪すべきだと。第1弾と第2弾の記事で、文春は変更はしてるが、僕からしたらしれっと変更したなと。これはやり方違うんじゃないのと、散々インタビューの時に言ったんです。その後(文春は)きちんと記事化して。

ただ最初は、僕のオンライン記事の最後に、しれっと訂正した感じだったんだけど、この訂正の仕方は違うんじゃないかと色んな人が言ったら、文春はフジテレビの会見後の28日、正式に大々的に訂正と謝罪をした。もう少し早くやった方が良かったんじゃないか。

■「報道はいかに正すかが重要」

(Q.認識が大きく変わってくる前提部分では?)
弁護士 橋下徹さん:核心的、前提部分。報道は間違いもあることを前提に、いかにきちんと正すかが重要で。今回、文春が失敗したのは、訂正の仕方がちょっと卑怯、姑息(こそく)だった。

(Q.どうすればよかった?)
弁護士 橋下徹さん:第1報の事実に、どうも誤りがあったんじゃないかと、1月6日時点で気付いたと文春が言ってます。外部の人間が、『訂正・謝罪すべき』と言っているのを、1月10何日に耳にしたなら、その頃ぐらいに、28日のような訂正、謝罪をしていれば、世の中の今の状況も大きく変わったのかなと。

 ■「関与した事実は変わらない」の主張には「取材に基づいて立証を」

また、文春は現在も「トラブルはA氏が設定した会の延長で発生し、関与した事実は変わらない」と主張していて、この件についてはー。

弁護士 橋下徹さん:延長だというのは、当該女性の認識だけ。女性が延長だと思ってたということ。内心が事実になるのは、あり得ない。文春は延長というなら、そこは取材に基づいて立証してもらいたい。

■フジテレビに対し「自ら正すところは正す姿勢でやらなければならない」と指摘

一方、フジテレビに対しては、次のように指摘した。

弁護士 橋下徹さん:文春の間違いは指摘しながらも、フジテレビのコンプライアンスの体制が不備だったことは間違いないので、コンプライアンスの担当部門も入れて、しっかりヒアリングしていくことは絶対条件。フジテレビも慎重に、自ら正すところは正す姿勢でやらなければいけない。

(関西テレビ「newsランナー」2025年1月29日放送)

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