「春節」で賑わう中国。国内では新年を祝う爆竹や花火が響き渡る中、延べ90億人が大移動するという。2025年の春節の旅行先で人気急上昇部門1位に輝いたという山形県へと取材班は向かった。ウラには“赤いアプリ”の存在があった。
中国国内では爆竹や花火でお祝いムード
旧正月の春節を迎えお祝いムードの中国では、28日、新年を祝う爆竹や花火が響き渡った。

花火を楽しむ人々は、「楽しいわ!花火代は4000円ほどね!」「家族全員が健康でありますように」と笑顔で話す。

大みそかの様子を上空から見ると、チカチカと花火が光り、あちらこちらで盛大に打ち上げられているのが分かる。
盛り上がりすぎたのか、こんな迷惑行為も発生。本来、花火が禁止されているエリアで次から次へと大きな花火が打ち上がっていた。

さらに取材班が車で移動中に遭遇したのは、車がいるのに関係なく花火を打ち込む人たちの姿だった。

花火が終わると残されていたのは、ごみとなった大量の爆竹。道路を真っ赤に染めていた。
延べ90億人が大移動するという春節。

取材班は2025年、春節の旅行先で人気急上昇部門1位に輝いた山形県へ向かった。
山形・蔵王は「みんなの噂の通り」「すごく人気」
山形市にある蔵王。樹氷を見るためのロープウェイには多くの人が並び大変賑わっていた。

香港から来た観光客:
(蔵王は)すごく人気ですよ。だからわざわざ来ました。天気が悪かったから残念です。

観光客のお目当ては、雪原を埋め尽くす樹氷。この自然が作り出す幻想的な世界をひと目見ようと、中国や台湾などから多くの観光客が詰めかけている。
29日はあいにくの天気にもかかわらず、多くの観光客の姿があった。

台湾から来た観光客:
すごい!みんなの噂の通り。1回来た方がいいです。
蔵王の人気のウラに“赤いアプリ”
実は、蔵王の人気のウラには、“赤いアプリ”の存在があった。

中国の若者を中心に人気のSNS「レッドノート」だ。

蔵王に訪れたインフルエンサーなどが絶景写真をアップし、魅力を発信。その投稿を見た春節客が現地に訪れているというのだ。

中国から来た観光客:
中国で使っています。私もこれ(レッドノート)を見てきました。レッドノートではこんなひどい天気ではなかったけど…。
温泉街のレストランには、多くの外国人観光客の姿があった。

ーー何を食べているんですか?
台湾から来た観光客:
スキヤキ。大好きだね。
春節の時期は中国人観光客がピークを迎え、SNSの効果は大きいという。

ZAO stand MY・高橋杏奈店長:
シーズンになると、(客は)ほとんど海外の方になります。蔵王の名物になるような商品をもう少し増やしていければと思っています。
(「イット!」 1月29日放送)