無料通信アプリ「LINE」で送ったメッセージに長時間“既読”がつかないと不安になるという人もいるのではないだろうか。そこで、“既読スルー”と“未読スルー”、どちらがストレスになるかを、広島の街の人に聞いてみた。
LINEのストレスは既読スルー?未読スルー?
60代・ピアノの先生:
未読スルーはまた見てなくれるかなと思うけど、既読付いているのになんで返事こんのやこいつみたいに思う。

(Q. その時の対応は?)私あの人に悪いことしたかな?“お忙しいですか?”としつこく送る。そしてさらに嫌われる。特に娘の既読スルーは一番むかつく…。
(Q. どういうメッセージを送る?)“生きてる?”と送ると、しばらくしたらスタンプだけ送ってくるから、スタンプだけって腹立たしいので、“なんか書け!”って送ります。

50代・車販売:
既読された時点で、相手に伝わっていると思うので、その返信がなくても平気。既読したら「了解よ」っていう意味みたいな感じですかね。

70代:
わしらみたいな年寄りは別に読んでもらった読まなかったとか、はよ読んでくれいうやつもおらんよね。
(Q. 気にしない?)気にしない。
聞き込みを続けていると、RCCの『イマナマ!』でロケ中の、青山学院大学陸上競技部・原晋監督に遭遇した。せっかくなので原監督にもLINEの“スルー”について聞いてみた。

青山学院大学陸上競技部・原晋監督:
メール送ってこいつ読んでるかってまず確認しますよね。返ってこなかったら、これ学生だったら、「なめとんか!」って思いますよね。ビジネスの世界だったら向こうは向こうで都合があるからでしょうから、その場合はしょうがないなって思いますけど。既読っていったらもう見ているわけですよ。“また原監督からだぁ~小言言われている無視しよう”って思われているとしたら、腹立ちません?

冗談交じりにインタビューに答えてくれた原監督は、「じゃあな~!」と言って去っていった。
若年層の意見はどうだろう。

20代:
iPhoneで未読のまま見られる方法を知ってしまったときに、「こんな手があるのか」とちょっとがっかりしました。今まで未読を信じていたんですけど、その方法があったのかと裏切られた感じがして、僕は未読が嫌です。

(Q. 好きな人の場合は?)好きな人やったらまだ未読のほうが…。“まだ見ていないだけかも”っていう望みが持てるんかなっていう感じです。
僕は、既読してもらって、それで無視されたのなら、“お前はもうないよ”って言ってくれているととらえるので、そっちのほうが諦めがつくかも…。
『TSSライク!』のスタジオでも様々な意見が…
テレビ新広島『TSSライク!』のスタジオで、街の人の意見をVTRで見ていた出演者からも様々な意見が出てきた。

コメンテーター 広島大学大学院・匹田篤准教授:
自分が“既読スルー”してしまいそうで怖いので、既読したらすぐ返します。未読スルーはまだ読んでいないんだなという気持ちになりますね。既読したら返事は欲しいと思います。

加藤雅也キャスター:
“ビジネスの場”なのか、“恋の駆け引き”なのかで大きく違いますよね。仕事だったらすぐに返信するし、恋の駆け引きだったら時間を置こうかな、というのもあるかもしれないですね。

岡野唯キャスター:
インタビューをしていて、一番心に刺さったのが「娘からの既読スルー」についてお話を聞いた時ですね…。というのが母からのLINEを結構、既読スルーするので、無視しているわけではないけど、後で返そうと思って何日もたっていることがあります。
加藤雅也キャスター:
心配しているでしょうから早く返してあげてください!
岡野唯キャスター:
改めます…。
誰もが使うコミュニケーションツールであるLINE。その他の“文字でのやり取り”でもそうだが、メッセージの頻度や“既読”かどうかの重要性はそれぞれかなり個人差があるのだろう。なかなか返事が来ない時に、「気にしないでいい」と言われても気になってしまう人もいるだろうが、「メッセージツールを使う時の考え方に各々かなり違いがある」と知っておくだけでも少し楽になるかもしれない。
(テレビ新広島)