1月20日、名古屋では最高気温が14.9℃を観測し、これまで続いた寒さが緩んだ1日となりました。そんな中、早くも花粉の飛散が始まっていて、医師は「症状が起きる前に薬を飲み始めて」と早めの対応をするよう呼びかけています。

■大寒なのに…名古屋で14.9℃「上着もいらないくらい」

暦の上では1年で最も寒いという「大寒」の1月20日、名古屋の最高気温は14.9℃と、3月中旬並みの暖かさとなりました。

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名古屋城では「ロウバイ」の花も見頃を迎え、一足早い春の訪れを観光客が感じていました。

観光客ら:
すごく暖かいです。歩いているとポカポカしてきますね。

春先みたいな感じで過ごしやすくて。上着も昼間はいらないくらい。

春が近いなと思ってうれしくなります。

■寒さが緩んだと思ったら…早くも「花粉」が飛散

スギ花粉は例年、2月中旬ごろに飛び始めるといいますが、2025年はすでに、調査開始以来最も早く、1月8日に東京で飛散が確認されました。

例年よりかなり早いスギ花粉の飛散開始で、名古屋の街で話を聞くと、すでに「花粉症」の症状が出始めた人もいました。

23歳:
鼻水が出たり目がかゆかったり。スギとかヒノキとか、いろいろ持っていて。

70歳:
今年は早いですよ。鼻もそうだし目もそうだし、あとは体がかゆくなったり。

40歳:
ちょっとムズムズしてきています。今から病院に薬をもらいに行ってくるので。

■1日で10~20人が診察に…医師「気温暖かくなり一気に花粉飛んだ」

名古屋栄の「栄セントラル耳鼻科」では1月20日、花粉症の症状があらわれたという男性が受診に訪れていました。

男性は、1週間くらい前から鼻水や目のかゆみなどの症状が出て、喉もイガイガすると訴えます。

30代男性:
目のかゆみと、鼻水が出るようになったなと。(症状が)ひどいほうなんですけど今年も早めに出始めたので、早めに来たいなと思って。

クリニックでは、1週間ほど前から症状をうったえる患者が出ていて、1月19日からは駆け込みの患者も増え、1日あたり10人から20人ほど診察しているといいます。

服部忠夫院長:
昨日ぐらいから気温がグッと高くなったので、花粉が一気に飛んできたんだと思います。まだ第一波だと思いますので、第二波・第三波とこれからもっと飛んでくると思いますので、注意が必要だと思います。

今後の花粉の飛散について、製薬会社による最新の花粉飛散量予測では、三重県津市が2024年と比べて倍近い予測となっています。服部院長によると、津から風に運ばれてくる知多半島エリアも要注意だといいます。

服部忠夫院長:
これからは増える一方だと思います。今のうちに早めに対応をした方がいいと思います。症状が起きる前に飲んだ方が、起きてから慌てて飲むよりも効果が高いお薬もありますので。

(東海テレビ)

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