きょう20日は暦の上で、寒さが最も厳しいとされる「大寒」だが、3月並みの“春のような暖かさ”となった。
北海道では屋根からの落雪に警戒
屋根から伸びた巨大なつららが、今にも落ちそうになっていたのは、北海道のほぼ中央にある沼田町の住宅。

沼田町では20日、3月下旬並みとなる最高気温3.2℃を観測した。
住民は「暖かくなったからから、屋根の雪、危ないよ」と話していた。
“春のような暖かさ”で、落雪などへの注意が呼びかけられていた。
濃霧の高速道路で玉突き事故発生 路面凍結が原因か
北海道・千歳市の道央自動車道では、濃い霧の中で玉突き事故が発生した。

現場では、数台の大型トラックが停車していた。

ぶつかった車は、トラックや乗用車あわせて9台。
当時路面は凍結していて、警察はスリップが原因とみて調べている。
ふんどし姿で海の中へ…「大寒みそぎ」
20日、宮城・七ヶ浜町をはじめ、各地で…

無病息災を願う「大寒みそぎ」が行われた。

しかし、愛媛・松山市の大法寺・関谷泰純住職が口にした感想は、「『大寒』という割には、今年は少しは暖かかったかなという感じですね」というものだった。
アイスクリームに桜…
東京都心も3月中旬並みという、“ダウンジャケットいらず”の暖かさで、最高気温は13.9℃だった。
街行く人は、「全然『大寒』っていう感じがしなくて、先ほどソフトクリーム屋さんでソフトクリームを食べてきました」と話す。
この暖かさで、上野公園の桜はどうなっているのか。

公園内にある桜の木は、枝先をよく見てみると、咲いている部分もあった。

春の訪れを感じさせるこの桜。
異例の事態かと公園事務所に確認したところ、秋に咲く「十月桜(じゅうがつざくら)」という品種で、今の時期に咲いているのは、例年通りのことだという。
つららが解け始め崩れ落ちる
一方で、この春のような暖かさに頭を悩ませる人たちがいた。

埼玉・小鹿野町で始まった「尾ノ内氷柱」は、渓谷に作られたキラキラと輝くつららの眺めを、つり橋の上から楽しめる冬の風物詩だ。
この場所を訪れていた子どもに話を感想を聞くと、「(Q. どうですか氷を持ってみて)冷たい。つららは初めて見た。きれいだった」と話してくれた。

心配されているのが、この暖かさによるつららへの影響だ。
20日の日中に取材したは際には、日差しも出て、手元の気温計は10.0℃を指していた。

氷点下の寒さで凍りついていたつららの一部からは、ポタポタと水滴が落ち、解け始めていた。

取材中には暖かさのためか、つららの一部が崩れ落ちた。

尾ノ内渓谷氷柱実行委員会の柴崎照夫副会長は「ちょっとこれ、まずいなという感じですね。できるかぎり温度が低い状態が昼間も続いてくれるのが一番望ましいところですね。本当は氷点下5℃から氷点下10℃ぐらいがいいですね」と話す。

小鹿野町の予想最高気温は、21日が11℃、22日が13℃と、3月並みの暖かさが続く見込みだ。
(「イット!」1月20日放送より)