ドラマ「梨泰院クラス」の主演を務め、世界で活躍する韓国の人気俳優パク・ソジュンさんは、ウイスキー好きとしても知られている。プライベートでは宮崎県を何度も訪れており、この度、宮崎県の酒蔵とコラボレーションして自身が監修したオリジナルのウイスキー「26」を開発。
人気俳優の心を動かしたものとは。

ウイスキー製造元「尾鈴山蒸留所」

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このウイスキーの製造元として共同で開発を行ったのが、宮崎県木城町の山間にひっそりと佇む尾鈴山蒸留所。「百年の孤独」などで知られる高鍋町の黒木本店の別蔵で、素材にこだわった本格焼酎のほか、ジンやウイスキーといった洋酒の製造も手掛けている。

社長の黒木信作さんが、パク・ソジュンさんの印象について話してくれた。

尾鈴山蒸留所 黒木信作社長:
メイクの方とかスタイリストの方も家族のように一緒に過ごしているし、極力食事もみんなで一緒にとっていた。すごく優しい方だなという印象。

ウイスキー製作の始まり

パク・ソジュンさんは数年前、宮崎県延岡市出身で、東京でエンターテインメント事業を幅広く展開している「STARBASE」の代表、日髙良太郎さんと一緒にプライベートで尾鈴山蒸留所を訪問した。

自社農場で生産している麦や地元の水を原料に使用するなど、尾鈴山蒸留所の素材へのこだわりにほれ込み、黒木社長に「タイアップしたウイスキーを作りたい」と提案したという。

STARBASE 日髙良太郎社長:
アクセスの悪い場所に立派な蔵を構えていて、しかもそこで出来たウイスキーがかなり高いクオリティーのものであるということに驚いていた。そして、美味しいものに出会えたということを喜んでいた。

黒木社長とパク・ソジュンさんは、お酒を酌み交わす中で意気投合。尾鈴山蒸留所では、これまで他者と協業して商品開発を行ったことはなかったが、その人柄や酒造りへの真剣さを感じ、共同でウイスキーを製作することを決めた。

黒木信作社長:
本当にうちの作りも尊敬してくれているし、味わいの観点だったり、先に見える消費者のこと、そういった部分をしっかり考えていた。話していて自分も視野が広がって、新しいものが一緒にできるんじゃないか、自然とそう思えた。

開発にあたっては、パク・ソジュンさんが宮崎を複数回訪れ、自らテイスティング。複雑でありながらも、軽やかさや、ほのかな甘みがある、焼酎蔵だからこそできる、こだわりのウイスキーが誕生した。

黒木信作社長:
麹を使った焼酎のスピリッツ、麦由来だったり、米由来をグレーンウイスキーとよばれるものにして樽で熟成し、それをブレンドしている。

◆商品名「26」に込められた想い

商品名は「26」。パク・ソジュンさんが俳優として成長し始めた「26歳」に由来するもので、素直さや情熱という、特別な意味が込められている。

今後の展開は

パク・ソジュンさんと尾鈴山蒸留所を結びつけ、今回ウイスキーの販売元も務める日髙社長。

このプロジェクトを今後の宮崎の発展に繋げたいと話す。

STARBASE 日髙良太郎社長:
エンタメの仕事をすることになって、何らかの形で地元宮崎に貢献したいという思いがずっとあった。これを通して、宮崎に新しい名産が生まれるといい。

尾鈴山蒸留所 黒木信作社長:
既存の尾鈴山蒸留所のファンの方以外の、若い世代や女性、海外の方も含めてより多くの方に、この商品とともに、宮崎の酒造りの技術・文化を広めていけたら嬉しい。

インスタグラムのフォロワー数が、2500万人を超えるパク・ソジュンさん。宮崎の山間の酒蔵の、地元素材へのこだわりが人気俳優の心を動かし、その魅力は、ウイスキーを通して世界へ広がろうとしている。

(テレビ宮崎)

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