2019年南国市の小学2年生が川で溺れ亡くなった事故で、第三者委員会があらためて設置されました。
2019年、高知市仁井田の下田川で南国市の稲生小学校2年・岡林優空くんが友達4人と遊んでいたところ溺れて亡くなりました。
遺族の要望を受け、事故の翌年、南国市の教育委員会はいじめが原因かを調査する「第三者委員会」を立ち上げました。ただメンバーに市が雇った学校問題を扱う弁護士・スクールロイヤーが入っていたことなどから、遺族は「中立性が保たれていない」として再設置を求めていました。
去年の11月に新たなメンバーで第三者委員会を立ち上げ、1月19日初めての会合を開きました。開催はおよそ4年半ぶりのことです。今のところ委員は、弁護士2人、特別支援教育を専門とする教授、臨床心理士や社会福祉士のあわせて5人で、今後も精神科医1人の選定を続けるとのことです。
会合では「事実関係を解明する」という調査方針を改めて確認し、ヒアリングや情報提供を求める対象などについて話し合いました。
南国市いじめ問題専門員会委員長・曽我智史弁護士:
「『なにがあったか』という事実を知りたいというのは、おそらくご遺族の一番のポイントだと思いますので、そこにしっかり応えられるような調査をしていきたい」
また、曽我委員長は再設置までの4年半という空白期間についても検証が必要だと話しました。
南国市いじめ問題専門員会委員長・曽我智史弁護士:
「なぜもっと早く調査することができなかったのか、といったところはやっぱりしっかり検証しないといけないだろうと
また、会のあと、亡くなった優空くんの父・岡林宏樹さんと今後の調査の進め方について
意見交換が行われました。
優空さんの父・岡林宏樹さん:
「本当にこの5年間待ちに待ち焦がれてずっと事故当時のまま思い、気持ちは止まっておりましたが、やっとスタートラインに立てたのかなっていう思いがしております。結果は出ずとも、前に遺族として前に進めるような良い結果が出ればと思っております。」
次回の委員会は2月中に開かれる予定です。