多くの人が悩みを抱える「いびき」ですが、一年を通して「1月」が一番検索されていることが分かりました。その理由や解決方法について、専門家に聞きました。

■1月は「いびき月」 Googleトレンドで発覚

ネットでの検索ワードを分析する「Googleトレンド」で、2014年10月からの10年間で「いびき」が検索された動向を調べると、ほぼ毎年の1月に一番検索されていることが分かりました。

1月はまさに「いびき月」ともいえますが、実は天気に関係があります。

■寒くて“縮こまる”姿勢が夜にも?専門家が指摘する原因は「乾燥」と「寒さ」

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睡眠に関する本を出版している作業療法士・菅原洋平(すがわら・ようへい)さんによると、冬は“いびきをかきやすい季節”だということです。その理由は2つあります。

1つ目は「乾燥」です。気道の粘膜が乾くと、ザラついて空気の流れが悪くなり、粘膜が振動していびきがでます。特に口呼吸になると、より乾燥して悪化しやすくなります。

もう1つは「寒さ」です。いびきは、空気が通る気道が狭くなると出やすくなりますが、寒い時は、気道を狭める猫背のような“縮こまった”姿勢になります。人は昼間の姿勢を学習して、寝る時にも同じ姿勢が出てしまうため、夜に寝る時も気道が狭くなり、いびきが出やすくなります。

また、寒いと運動不足などで足に水がたまりむくみます。寝る時に横になることで、その水分が首元に流れてしまって首がむくみ、気道が狭くなることもあるということです。

さらに、年末年始の帰省や旅行でいびきを指摘される機会が増えて、1月にいびきが検索されやすいのではないかということです。

■いびきを防ぐには…日中からの対策に加えて「道具」活用も

菅原さんに、いびきを防ぐためにできることを聞きました。

▼「口呼吸を防ぐ」
日中、パソコンやスマートフォンを使用している時に、集中しすぎて口が開いていないかを確かめましょう。その癖が寝る時にも出て、気道が乾燥してしまいます。他にも加湿器や鼻呼吸用のテープを貼るのも有効です。

▼「寝返りしやすい状況」を作る
寝る姿勢が変わる時はいびきは出ません。寝返りしやすい「枕」を使うことも効果的です。最近は、枕がアーチ状の形になっていて寝返りをアシストしてくれたり、横向きになった際に腕を入れるスペースがあって、しびれを防いでくれたりするものも販売されています。

(東海テレビ)

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