1月7日は「七草の日」だが、実は「ケンピの日」でもある。なぜ1月7日なのか、高知県の老舗和菓子店を取材した。
和菓子店の初代がお殿様に初めて献上
高知県民に広く親しまれているケンピは、ボリボリッとした堅さがやみつきになる小麦粉、砂糖、卵などを練って作った堅いお菓子。この看板商品を作っているのが、老舗和菓子店「西川屋」だ。のぼり旗には大きく「ケンピの日」と書かれている。

西川屋は、1月7日を「ケンピの日」にしようと日本記念日協会に申請し、2024年12月4日に正式に認定された。7日には、店を訪れた先着1000人にケンピが無料で配られた。

しかし、一体なぜ1月7日なのだろうか。西川屋十三代目の池田真浩さんに聞いてみると、「今から424年前、土佐藩のお殿様に初めてケンピが献上された日だからです」と答えてくれた。
1601年1月7日、土佐藩の初代藩主・山内一豊が現在の香南市赤岡町に立ち寄った際、西川屋の初代・才兵衛がケンピを作り、献上したと言い伝えられている。

西川屋によると、土佐の国はかつてそうめんが特産だった。そうめんの手延べからヒントを得て作ったのが「堅い干菓子」=「堅干(けんぴ)」。その後、誕生した「芋ケンピ」は、小麦粉のケンピが名前のルーツと言われている。

池田さんは「全国各地に広がるケンピと名の付くお菓子から人々がどんどん高知に気が付いて、高知の存在感が上がっていく、そんな日になってほしいと考えています。ぜひ、土佐のお殿様が召し上がっていたお菓子ですから、お殿様気分、お姫様気分でお楽しみいただけましたら一番の幸いです」と語る。

西川屋は今後、芋ケンピの販売メーカなどにも声をかけ、「ケンピの日」を一緒に盛り上げていきたいとしている。
(高知さんさんテレビ)
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