埼玉・川口市にあるガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンの価格は1リットル176円だが、あす16日以降、ガソリンや灯油などを対象とした政府の補助金が2024年12月に続きさらに減額され、5円値上げされる見通しだ。この値上げで車を使用しない人にも影響が出るという。

2カ月連続で合計10円UP…経験のない上がり方

15日に発表されたレギュラーガソリンの全国平均価格は…、

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1リットル180円70銭。
今回の補助金の減額で1リットルあたり5円程度の値上げが予想され、185円程度まで上がる見通しだ。

給油に来た人は「明日から急激に値上げをしますと通知があったのできょうのうちに入れておこうと。やっぱり連続で値上げっていうのも。結構家庭にかなり打撃があります」と話していた。

永井石油・代表取締役 永井雅之さんは「今回は2カ月連続で合計10円で、消費税含めると11円。これは私30年以上やってますけど、経験のない上がり方なんで、ちょっと心配ですよね」という。

温泉施設でも燃料高騰の余波

燃料高騰で打撃を受けるのは、車の利用者だけではなかった。

美肌効果があるという埼玉県内の天然温泉施設を訪れた利用客は「保温力があって素晴らしい温泉ですよ」とご満悦。
館内はどこか懐かしい昭和レトロな作りで、平日でも多くの人が訪れる人気ぶりだ。

しかし、この温泉施設にとっても燃料高騰の影響は大きいという。

玉川温泉の加藤由美支配人は「当館の温泉も灯油で温めているが、一日で700リットルぐらいは灯油を使うので、(1カ月で)8万から10万ぐらいは上がると思っています」と話す。

この施設では2024年7月にやむを得ず土日の料金を100円値上げしたばかり。客足が遠のく心配からこれ以上の値上げには踏み切れないという。

影響は旬のイチゴ栽培にも

真っ赤に実った旬のイチゴにも、燃料高騰は暗い影を落としている。

JA長崎せいひ・日吉いちご部会 山川 哲治さん:
これが重油を使った加温機で、4~5℃くらいの設定で夜はそれ以下にならないように設定している。ざっくりで(年間)30~40万円だったのが、倍近く、70~80万円くらい使っている。

イチゴの栽培には暖房を使ったハウス内の温度管理が極めて重要だという。

生活に欠かせないガソリンなどの燃料高騰。その影響は今後も様々な方面に広がって行きそうだ。
(「イット!」1月15日放送より)

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