アメリカ・ロサンゼルスで発生した大規模火災。
経済的損失は24兆円にも上ると試算され、出火のきっかけとなったのは「花火」だった可能性があると一部では報じられている。
また、一部現地メディアが被災の様子を「原爆投下後のヒロシマのようだ」と表現し、被爆者からは憤りの声が上がっている。
「倒れるんじゃないか」強風吹く
アメリカ・ロサンゼルスの大規模火災は、発生6日目となっても、なお延焼が続いている。

この火災で、現地当局はこれまでに24人の死亡を確認したほか、行方不明者が数十人に上る可能性があるとしている。

現地に住む日本人男性が自宅の屋根から撮影した映像を見ると、炎が迫りくる緊迫した様子とともに、風の強さが伝わってくる。

自宅が全焼した杉下拓海さん:
とにかくその夜は風が強くて、力を入れていないと倒れるんじゃないかという強さ。

強風が吹く火災現場では、竜巻状の火柱、いわゆる“火災旋風”が発生しているのも確認できる。

自宅が全焼した杉下拓海さん:
山火事は毎年起こっている。何度も隣の山が燃えているような状況を経験してきたが、今回が一番ひどい。
出火のきっかけは「花火」?
経済的損失が24兆円にも上ると試算されるこの火災。
一部の現地メディアが、出火のきっかけとなった可能性があるとして報じたのは、花火だった。

アメリカの大手紙ワシントン・ポストは、最初に火災が起きたパシフィックパリセーズ地区の出火原因について、「新年を祝う花火の残り火から数日後に出火した可能性がある」などと伝えた。

この件について、現地の消防は「今のところ関連があるという情報はない」としたうえで、調査するとしている。
「ヒロシマのようだ」一部メディア報道…
一方、現地の一部メディアは、被災した街の様子について「原爆投下後のヒロシマのようだ」などと表現。
これに、被爆者からは憤りの声が上がっている。

日本被団協・箕牧智之代表委員:
広島の犠牲はただの火災じゃない。核兵器を使った大きな大きな災難だった。

日本被団協 四国地区・松浦秀人代表理事:
聞いている私たちは心理的な抵抗を覚える。本当に核兵器の恐ろしさ、残酷さを知らない人の発言かと感じる。
(「イット!」1月13日放送より)