秋篠宮家の次女・佳子さまは、2024年12月29日、30歳の誕生日を迎えられました。
この1年、国内外で134件の公務に取り組まれた佳子さま。前の年より20件近く増えたことから、これまで週3日でリモートだった「全日本ろうあ連盟」の勤務を週2日に変更し、通勤されるようになりました。
被災者に心を寄せ 災害支援に「敬意と感謝の気持ち」
佳子さまは能登半島の地震や豪雨の被害に心を痛められているといい、10月には日本工芸会の総裁として石川県金沢市を訪れ、被災した輪島塗の作家と面会されました。

「大変な災害でしたね。どのように過ごされているかと思って心配していました」と人間国宝の前史雄さんに話しかけられると、前さんは「1月1日の地震と火事で仕事が中断、全てなくなりました」と当時の状況を説明。熱心に耳を傾けた佳子さまは「とても悲しいことで大変でいらっしゃると思います」とお見舞いの言葉をかけられました。
佳子さまは、被災者が安心して暮らせるよう願い、災害支援などで貢献している人たちに「同じ社会に生きる一人として、敬意と感謝の気持ち」を持たれているということです。
障害者らと交流されて
障害者とも数多く交流された佳子さま。8月、障害のあるボーイスカウトの国際キャンプでは、三角巾とエプロン姿で配膳を手伝われました。国や言語、障害などの違いを超えて共に活動する場の大切さを改めて感じられたといいます。

6月の障害のある人とない人が一緒にダンスを楽しむイベントでは、ポンポンを振ってリズムを取りながら会場と一体となって楽しまれました。

9月には、障害者らで作る音楽団の演奏にマラカスを手に一緒に歌を口ずさまれた佳子さま。歌や演奏の力強い響きや、音楽団を支えた関係者の努力に深く心を打たれたといいます。

手話に関する活動も続けていて、9月に開催された「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」では参加者と手話で交流されました。

10月、ガールスカウトのイベントでは女性への暴力を無くす活動に取り組む高校生の報告を熱心に聞き、常々抱いている思いを改めて言葉にされています。

「誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらがあたりまえの社会になることを心から願います」
ギリシャ公式訪問で国際親善に努められる
5月には、外交関係樹立125周年を迎えたギリシャを公式訪問。サケラロプル大統領を表敬訪問し天皇陛下からのおことばを伝え、また各地で行われた記念式典に臨んだほか、行く先々で多くの人と交流し国際親善に努められました。

帰国後、「ギリシャでの出会いや出来事はどれも大切なものであり、これからも強く心に残り続け、度々に思い返すことと思います」と訪問を振り返られています。

佳子さまはこの1年を通して出会った人々、支えてくれた人々に感謝の気持ちを持ち続けられているということです。
(「皇室ご一家」1月12日放送)