「1月27日 男性が『母親が亡くなった』と飛び込んできた」

30年前に書かれた1冊のノート。病気を抱えた避難者の情報や、運び込まれた遺体への対応について記されている。
■【動画で見る】「母親が亡くなった」と飛び込んできた男性 混乱する「避難所」で記された1冊のノート

ノートを残したのは、地震直後から避難所運営に携わった、清水誠一さん(79)。当時、長田区役所の職員だった
(Q.自分たちで考えてやらないといけなかった?)
清水誠一さん:なんぼなんでも、廊下に亡くなった方といっても置いとくわけにはいかんでしょう。葬儀のノウハウも知らんから、葬儀屋さんに連絡取って。

携帯電話も普及していなった当時、通信は断絶。 避難所には、家族や友人の安否確認をしようと訪れる人が、後を絶たなかった。
清水誠一さん:僕のところに相談来てもらうと『何とかしたるから』って…。何にもできへんけど。

30年がたち、復興したようにも見える街。それでも、清水さんの心は、元通りにはなっていない。
(Q.長田の街並みを見てどう感じるか)
清水誠一さん:やっぱり寂しい。あのにぎわいは、どこにいってしまったんや。
(Q.震災が奪ったものは大きいのか)
清水誠一さん:大きいね。
(関西テレビ「newsランナー」 2025年1月13日放送)