ステージで落語を披露する小学生たち。発表が終わると歓声が飛び交います。

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この日、小学校で行われていたのは“いじめをなくすための授業”です。

笑い教育家・小幡七海さん:
人をいじって笑うお笑いがすっごく嫌なんです。大嫌いですね。

笑い教育家として活動している小幡・七海(おばた・ななみ)さん。大好きな落語を通して“傷つけない笑い”を子ども達に伝えています。

笑い教育家・小幡七海さん:
愛があって、やって良い“いじる笑い”と、相手が嫌な思いをする笑いが人を傷つける笑い。その違いってやっぱり難しいですけど、人を傷つける笑いは、学校で言うといじめ・不登校とかに繋がる原因の一つだと思うんですね。

全員が心から笑えるようにしたいという小幡さん。失敗を「否定していじる」のではなく「肯定して笑いを生む」落語作りを教えているのです。

笑い教育家・小幡七海さん:
きょうも「面白かったな」で終わるのではなく「これってよくないお笑いだったな」っていうのは思い出しながら、これからも過ごしてほしいし、きょう学んでください。

そんな小幡さんは以前、小学校の先生でした。

当時、失敗をいじられ傷つく子どもの姿を見て、一念発起。教師を辞めて、笑い教育家として日本全国を駆け回っています。

笑い教育家・小幡七海さん:
言っちゃダメだって禁止するっていうのは、めちゃめちゃ簡単だと思うんですけど、これが本当にいい笑いで、これが本当に悪い笑いだっていうのがわからないと、多分使ってしまう。野望は笑いを義務教育化することですね!

日本中が“傷つけない笑い”で溢れますように。“笑いの義務教育化計画”を進める小幡さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」1月6日放送より)