岐阜県知事選挙が1月9日に告示されます。5期にわたり県政のかじ取りを担った古田肇知事(77)が不出馬を表明し、20年ぶりに新人同士の対決となる選挙で、これまでに出馬表明している2人の素顔を取材しました。

■「皆さんの安全を守る」和田玲子さん

和田玲子さん(64)は滋賀県出身で、障がい者支援団体で勤務した後、現在は産業カウンセラーとして活動していて、今回は無所属・共産党推薦での出馬となります。

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2025年の元旦、初詣で賑わう岐阜市の伊奈波神社前の街頭に立ち、政策を訴えました。

和田玲子さん:
私が県知事となった暁には、防災、耐震の工事など、皆さんの安全を守れるよう、頑張っていきたいと思います。

和田さんの街頭演説で目を引くのは、ピンクの帽子です。

和田玲子さん:
今回、イメージカラーとしてピンクを使わせていただいています。ピンクって人を受け入れる色だといわれています。

知事選に向け、和田さんは7日、人生で2回目となるSNSを使ったリアルタイムの配信を行いました。

SNSを活用して、幅広い世代に政策を訴える狙いです。

■「まっすぐ王道を進む」江崎禎英さん

江崎禎英さん(60)は4日、自身の道場で合気道の初稽古を行いました。大学から合気道を始めた江崎さんの腕前は六段で、華麗な手さばきで相手の攻撃を受け流します。

江崎さんは元内閣府大臣官房審議官で、落選した前回の知事選に続き2度目の挑戦です。今回は無所属、自民・立憲・国民・公明の推薦で出馬します。

「選挙戦に合気道が生きるか」と聞かれると…。

江崎禎英さん:
まさに武道の基本は“争わざるの理”なので、まっすぐ王道を進む、武道の本質を生かしたような選挙戦にしたいと思っています。

7日の朝はJR岐阜駅前に立ち、通勤する人などに笑顔であいさつをしました。

江崎禎英さん:
始めてから回を重ねるごとに(感触が)良くなっていますね。声をかけていただくとか握手とか、そんな流れが確実に増えているなという感じはしています。

■5期続いた「古田県政」どう評価?

立候補を予定する2人に、退任する古田知事の評価を聞いてみました。

江崎禎英さん:
特に「清流の国」ということを強調されて、自然や文化を大事にされてきた、そこがこの20年のポイントだったかなと思っています。海外に岐阜県を発信することをやってこられた、そこが特徴だったかなと思っています。

と、一定の評価をした上で…。

江崎禎英さん:
経済ですね。どんどん企業誘致するということをおっしゃる方も多いんですけど、それよりも働き方を変えていく。特に若い女性や子育て中のお母さんたちが働きやすい環境を作っていく、これが私は1番大事だと思っていまして。

和田さんは、古田県政を一新する考えを示しました。

Q.古田県政の引き継いでいきたいことは?
和田玲子さん:
引き継いでいきたいこと…どうでしょう…あるかな?きちんと切り替えて、暮らしや環境を守る方向に持っていきたいので、引き継げることはあまりないかな。

大型公共事業の支出を、教育や子育てなどに回すことを政策に掲げます。

次の岐阜県政のかじを取るのは誰になるのか。9日から始まる岐阜県知事選挙、投開票は26日です。

(東海テレビ)

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