キャベツの値上がりが続き、1玉1000円を超える高値をつける店も出現した。
キャベツを食べ放題にしているとんかつ店では、豚肉よりもキャベツが高くなっていると悲鳴が上がっている。
4月までに6000品目余りが値上げの見通し
仕事始めの6日、東京株式市場で2025年最初の株取引となる大発会が行われた。

日経平均株価は、2024年の終わりから500円以上下落し、波乱のスタートとなった日本経済だが、今年は去年以上の値上げラッシュとなりそうだ。

1月は、菓子パンやパックご飯などが値上がり、帝国データバンクによると、4月までに6000品目余りが値上げする見通しだという。
1玉1000円を超えるキャベツも
その中でも今、空前の高値をつけているのが、キャベツ。

兵庫・尼崎市のスーパーで5日、視聴者が目にした値段は、なんと1玉1090円。
ついに4桁の大台を突破する事態に。
客(70代):
信じられないね。これなんでこんなにキャベツ高いの?
客:
ちょっと手が出ません。買えません。
東京・品川区のスーパーでも、1玉580円の値段に。
新宿区の店では末広がりの888円だった。

農林水産省の12月の調査では、キャベツの価格が平年の約3倍まで上がっていたが、年が明け、さらに高騰が進んでいるとみられる。
とんかつ店店主「豚肉よりキャベツが高い」
「イット!」が取材したのは、東京・文京区のとんかつ店「かつ吉」。
店員の手には、山盛りのキャベツが。

店員:
こちら、千切りキャベツです。おわかり自由になるので。
こちら、かつ吉では、どれだけ食べてもキャベツが無料となっている。

かつ吉の客は…
「キャベツこのところ高いから食べてなかったんですよ」
「確かにキャベツ高いですよね」
「この間、スーパーでビビったんですよ」
「高いでしょ」
「高い、本当に高い」
「とんかつはキャベツないと困るので、ありがたいですよね」

とんかつに欠かせないキャベツ。
もう1つのグループは、トンカツが来る前にキャベツを食べ尽くしてしまい、おかわりを頼んでいた。

お店で使うキャベツは、多い日だと1日30個。
しかし仕入れ値では、6個ほど入る1ケースが2500円から倍の5000円になったという。
かつ吉・品川勝巳店長:
逆に豚肉の方が落ち着いてきているので。

ーー今キャベツの方が高い?
かつ吉・品川勝巳店長:
高い。過去こんなことはなかった感じなんで。常連さんとか結構多いので、頑張れるかぎりは無料で出そうかなと思っています。

安さがウリの都内のスーパー「アキダイ」では、6日は1玉398円で販売していた。
安いかと思いきや…。

スーパー「アキダイ」・秋葉弘道社長:
これは高いですよ。(去年と比べ)これぐらいだと100円ぐらいで4倍近いと思いますよ。この大きさだったら異常ですよね。大きいサイズを仕入れようとしたら1個1000円になります、現価で。赤字覚悟で販売しているというのが現状で。
買い物客は、「急に上がっちゃったからびっくりして。でも買います」と話していた。
キャベツ高騰の理由として、秋葉社長が一番に挙げたのが…
スーパー「アキダイ」・秋葉弘道社長:
基本的には雨が降らなかったのが一番大きな理由ですよね。12月の半ばにでも雨降っていれば、月末にはそんなことになっていなかったですよ。
6日夜、関東では久しぶりにまとまった雨が降る予報だが、農水省によると、当面は今の状況が続く見通し。
(「イット!」1月6日放送より)