全国的に流行しているインフルエンザ。新潟県内でも患者が急増していて、注意報が発令されている。人との接触が増える年末年始に感染の拡大を防ぐためにどうすればいいのか、注意点を医師に聞いた。
年末年始を前に“インフル患者”急増…
「12月に入ってからインフルエンザが急激に増えてきた。特にこの1週間はものすごく患者さんでいっぱい」
こう話すのは、新潟市中央区にある鈴木内科小児科医院の鈴木紀夫院長だ。

新潟県内では12月16日~22日までのインフルエンザの定点あたりの報告数が24.39と、前週に比べて2倍以上増加。12月19日から注意報が発令されている。
「例年、新潟は1月くらいがピークだが、今年は早く、11月からかなり出ていて、12月に入ってから一気に増えた」
こちらの医院では、インフルエンザの患者は11月は17人だったが、12月は24日までに92人と5倍以上に急増している。
さらに、新型コロナウイルスの患者も増加していて、鈴木院長は「同時流行はあるので、対策できることはしたほうがいい」と話す。
年末年始は“家庭内感染”に注意!
こうした中で迎える年末年始は家族で過ごす時間も増えることから、家庭内感染に注意が必要だ。

鈴木院長は「残念ながら100%防ぐことはできない。感染した患者はなるべく厚めのマスクをしたほうがいい」と話す。
家庭内感染を完全に防ぐことは難しくても、感染した人を隔離することや風呂やトイレなどの共用部分をアルコール消毒することは有効だという。

そして、うがい・手洗いといった基本的な感染対策に加え、栄養補給や十分な睡眠で免疫力を高めることも重要だ。
「ウイルスなので空気中にいっぱい漂う。ちょっとしたことで感染する可能性はあるし、免疫が弱っていれば一気にかかるので、免疫を強めるために普段から体力をつけるとか、うがいとか、そういうものをやっておけば、かからない確率は上がる」
症状あれば早めに医療機関受診を
忘・新年会や帰省など人と会う機会も増える年末年始。
感染拡大を防ぐためにも鈴木院長は熱やせきなどの症状があれば、早めに医療機関を受診するよう呼びかけている。

「家庭内に症状がある人がいて、自分もちょっとせきっぽい、喉が痛いのだったら外出は控えて、なるべく早く病院に行って検査したほうがいい」
それぞれができる対策をして年末年始の休暇を楽しみたいところだ。
(NST新潟総合テレビ)