東京・葛飾区で、92歳の母親を殺害した罪に問われている息子が裁判で、「母親から『楽にしてちょうだい』と殺害を頼まれた」と主張した。

前原英邦被告はおととし、葛飾区の自宅で、同居していた母の房子さんの首を絞めて殺害した罪に問われている。

前原被告は被告人質問で、「数日前に房子さんから『苦しいから楽にしてちょうだい』『もう殺してちょうだい』と殺害を頼まれた」と主張した。
また前原被告が、「『俺も一緒に死のうか』と言うと、房子さんはうなずいて『ありがとうよ』と答えた」などと述べた。

検察側はこれまでの裁判で、「被害者の年金を家賃や債務返済に使い、生活が持たないことから犯行を考えた」と指摘している。