「冷蔵庫での保存は、結露が発生しやすく、ビンや袋の内部が湿ってしまうこともあります。するとカビが生えてしまう可能性も出てくるため、香辛料やスパイスの品質を見定めながら保存するとよいでしょう」
スパイスをエサとする虫が混入する
スパイスや香辛料に混入しやすい虫は主に3種類。「ノシメマダラメイガ」と「タバコシバンムシ」、そして食品などで発生しやすいダニ。
「タバコシバンムシ」は名前の通りで、葉タバコの害虫として有名だという。

「基本的にスパイスや香辛料に混入する虫は、それらをバリバリと食べられる虫です。もちろんスキマがあることで、これらの虫やダニ以外も混入する可能性はあります」
先述の2種の虫は、乾燥状態にある葉などをエサとするため、乾燥しているスパイスや香辛料を好む。
一方、ダニは湿気を好む。
湯気が出ている鍋などの上でスパイスや香辛料を使うと水分が入り、ビンや袋の内部が湿気てしまうことなどが繁殖の原因となる。長時間湿気にさらさないように気を付けよう。
どうやって確認する?
これらの虫が混入しやすい時期は「5月以降から夏にかけて」。冬は虫の活動時期ではないが、今の季節もキッチンが暖かいと活動していることもあるため、注視しておきたい。
混入する虫は、成虫でも7ミリ程度。それらが産み落とした卵や幼虫はさらに小さく、目視での発見は困難。さらに、虫とスパイス・香辛料が一体化してしまうと、見つけにくくなる。