2027年末までに蛍光灯の製造や輸出入が禁止されることをご存じだろうか。環境に配慮した国際的な取り組みだが、広く周知されているとはいえない。オフィスや販売店の対応は…。

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脱炭素を進める観点からも、省エネ効果の高いLED照明。県は「切り替えのきっかけにもなる」と周知したい考えだ。

県環境森林課の担当者:
一般的に使用されている蛍光ランプには、水銀が含まれている。この水銀が適切に処理されないと、人の健康や環境に悪影響を及ぼすとされている。

2023年度に開催された国際会議では、2027年末までに、蛍光ランプの製造・輸出入が段階的に廃止されることが決定されたという。

街の声を聞くと、「知らなかった」「実家がLEDに替えている」「間接照明で使っていて、付け替え用が段ボールに入っている」などの声が聞かれた。

宮崎県庁でもLED化が進む

国の有形文化財に登録されている県庁の5号館は…。

県環境森林課の担当者:
こちらの天井は、LED。見た目はわからないが、蛍光ランプからLEDに変わっている。

県庁本館も、現在は蛍光灯を使っているが、今年度中に総工費約5600万円をかけてすべてLED化される予定だ。

2027年末で販売も終わる?

宮崎市の大手ホームセンターでは…

ハンズマン 柳丸店 上門 朋宏 店長:
切れた蛍光灯持って来て、こちらの商品はどれですか?ということで、よく問い合わせは受けている。

現在、売り場の半分以上はLED照明が占めている。

ハンズマン 柳丸店 上門 朋宏 店長:
LED照明は値段も落ち着いているし、蛍光灯だと1万時間、LEDだと4万時間使える。客にはLEDをすすめている。

LEDに切り替わる蛍光灯同様に、時代の変化を感じる商品「ミニディスク」も店内で販売されていた。

ハンズマン 柳丸店 上門 朋宏 店長:
昔流行ったミニディスクも、メーカーや問屋さんの在庫がある限り、販売可能なので引き続き販売している。

この店では蛍光灯の製造が終了しても、メーカーや店舗に在庫がある限り、MD同様に販売を続けるとしている。

計画的な更新を

県環境森林課の担当者
2028年以降も、在庫として残っている蛍光ランプの販売や使用が禁止されるわけではないが、駆け込み需要による混乱を避けるためにも、計画的な更新をお願いしたい。

宮崎県では、蛍光灯を撤去した後は、市町村の処分方法に従った適切な廃棄・リサイクルを呼びかけている。

(テレビ宮崎)

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