暖かさを保つには、定期的なお手入れも大切というので、ポイントを教えてもらった。
【毛布】
特に天然繊維の毛布は水に濡れると硬くなってきたり、質感が変わりやすいので、洗う頻度は「汚れが目立つようになったら」くらい。軽くたたいてホコリを落とし、汚れる部分を外側にして洗濯用ネットに入れ、洗濯機で洗うのがお勧め。毛布単独で洗うと傷みにくい。

洗った後に放置するとシワや臭いの原因となるので、陰干しで早めに干すのが望ましい。物干し竿を2本使って、横から見てM字になるように干すと乾きやすい。
掛け布団は片面ずつ「天日干し」を
【掛け布団】
水洗いできるものもあるが、家庭用の洗濯機はスペースが小さく、脱水の際に生地が傷んでしまうので、布団店やクリーニング店に任せるのがお勧めだ。部分的な汚れなら、そこを手洗いして乾燥させれば問題ない。完全に乾かさないとカビや悪臭の発生原因になるので注意。

日々のお手入れでは、天気の良い日の10時~15時くらいに、片面1時間ずつを目安に天日干しするのがお勧め。長時間干すのはホコリの付着や変色・変質など傷みの原因になるため逆効果。布団カバーをかけたまま干すと、紫外線による傷みを防ぎやすい。
毛布は「ブラッシング」しよう
このほか、担当者が「見落としがちだが大切」としたのが、毛布の定期的なブラッシング。毛布を体や掛け布団の上にかけても、毛玉があると冷たい空気が入り込みやすいそうだ。
「毛布は使い続けると繊維が絡まり、玉になってしまうことがあります。特にウールなどの獣毛素材はその傾向が強いです。毛布用やコート用ブラシを使って、定期的にブラッシングするのがお勧めです」

最後に担当者は、「使い方は全員が同じ方法を好むわけではありません。私たちの製品も、どのように使っても問題ないように設計されていますので、各自の好みに合わせてご利用ください」と話した。
寒さや自分の体質なども参考に、快適な睡眠に役立ててみてはいかがだろうか。