ギニアのサッカー会場で、大勢の人が折り重なって倒れる“雑踏事故”が発生した。
審判の判定をめぐり、一部が暴徒化したことで、治安当局が催涙ガスを噴射。
人々がパニック状態で逃げ出し、出口に殺到してしまったという。
この事故で、56人以上の死者が確認されている。
混乱に包まれたスタジアム
西アフリカのギニアのニュース番組で放送されていたのは、キャスターが暗い表情で「日曜日に起こった悲劇に、ギニア政府は深い哀悼の意を表します」と話す姿だ。

“日曜日の悲劇”が起きたのは、ギニアで1日に行われたサッカーの決勝戦でのことだった。
当時、スタジアムの出口に押し寄せた大勢の人たちがパニック状態に陥っていたのだ。

画面奥では、身動きの取れない人々を踏みつけるように、人の上を走る人の姿も確認できる。
また、助け出そうとしているのか、足や手を引っ張る人々の姿も見られ、現場は大混乱となっていた。
催涙ガスでパニック…出口殺到
混乱のきっかけは、試合の審判の判定をめぐり、抗議する観客が石を投げたことだった。

投石を皮切りに一部が暴徒化。
治安当局は催涙ガスを使い沈静化を図ろうとし、何百人もの人々がスタジアムから脱出しようと出口に殺到した。
そして、人々が折り重なるように倒れてしまった。

パニックの中、逃げ惑う人々の中には、頭を守ろうとしたのか、イスをかぶる観客や、壁をよじ登ってスタジアムから離れようとする人々も見られた。
この事故で、少なくとも56人が死亡し、犠牲者には子どもも含まれていたという。
(「イット!」 12月3日放送より)
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