12月2日から現在の健康保険証の新規発行が停止される。政府はマイナンバーカードと健康保険証を紐づけるマイナ保険証を推奨しているが、様々な書類が家庭に届くなど移行期間となっている今、戸惑いを覚える人も少なくないのではないだろうか。12月2日以降の注意点を紹介する。
マイナカード申請窓口には多くの人
11月28日の新潟市役所の臨時窓口には、マイナンバーカードの取得・申請に訪れる人の姿が多く見られた。
この記事の画像(10枚)新潟市市民生活課の渡辺博子課長は「窓口に申請に来られる方が増えている実感がある。やはり保険証の一体化に伴って申請しに来たというケースが多い」と話す。
受け取りに関しても、年内の土日の予約分が1日を除いて全て埋まっていて、『マイナ保険証』にしていないという不安から駆け込みで訪れる人が増えているようだ。
実際に申請に来た人は「子どものマイナンバーカードを持っていなかったので申請に来た。病院にかかるときも必要かなと思って」「親から保険証とかの関係で作ったほうがいいよと言われてやっと作った」などの声が上がった。
『マイナ保険証』利用者は15.67%と低調…
政府は12月2日から現在の健康保険証の新規発行を停止し、マイナンバーカードと健康保険証を紐づけた『マイナ保険証』への一本化を推奨している。
しかし、マイナンバーカードの保有率は75.7%、そしてマインナンバーカードと保険証を紐づけるマイナ保険証を利用している人は15.67%と低調に推移している。
では、マイナ保険証を持っていない人は12月2日以降、どうすればいいのか?
マイナカードを持っていない人には『資格確認書』
現在の健康保険証は有効期限まで最大1年間使うことができるが、保険証を未登録、マイナンバーカードと紐づけていないという人、そしてマイナンバーカードをそもそも持っていないという人については『資格確認書』というものが届く。
これは保険組合や各自治体などから自動的に交付されるものだ。この有効期限は最長5年。その後、自動的に交付されるかは検討中だという。
『資格情報のお知らせ』はマイナ保険証と一緒に保管を!
では、マイナンバーカードと保険証を紐づけた人は何も問題ないかというとそうではない。今年9月ごろから送付が始まった『資格情報のお知らせ』というカードが重要になる。
実はこのカードは、マイナ保険証と一緒に保管しなければいけない。
これは、マイナ保険証の読み取り機がない病院であったり、読み取り機のシステムエラーがあったりした場合にマイナ保険証と一緒に提出する必要があるという。
もし、紛失した場合は、再発行またはマイナポータルから提示する必要がある。
すでにほとんどの人に送付されているはずだが、街からは「多分届いていると思うけど開けていないかもしれない。色々あり過ぎてどれを先に手つけたらいいのかなという感じ」などその存在自体をよく把握していない人も多いようだ。
12月2日以降、『マイナ保険証』『資格確認書』『資格情報のお知らせ』さらに来年まで使える既存の『健康保険証』が入り混じる複雑な状況となる。
仕組みの変更に伴って様々な郵便物が国や自治体などから届くが、よくわからないからといって捨ててしまったりせずに中身を確認することが重要だ。
(NST新潟総合テレビ)