11月12日に発表された「北海道の未来のカタチ」。
2050年には、高齢世帯の約半数が1人暮らしになる見通しだ。

暮らしはどう変わっていくのだろうか。
2050年 約半数が1人暮らしに

高齢化が進む日本。
そんな中、11月12日に発表された北海道の驚きの未来予測が注目を集めている。
2050年には、世帯主が65歳以上の高齢世帯の約半数が独居、つまり1人暮らしになると予測されている。
心配されるのは、1人暮らしによる孤立や冬の除雪、そして犯罪被害に遭うことだ。

今後、暮らしはどうなっていくのだろうか。
若い世代にも切実な問題
親世代が1人暮らしになる可能性があることは、若い世代にとっても切実な問題だ。
「母が先に亡くなったら父親は家事が得意じゃない。買い物や病院通い、友達付き合いも大丈夫だろうか」

「(母親は)体のこと(が心配)。年なので体調もあまりよくない。1人で倒れたり、トイレに行けない状態と考えたら1人は絶対にできない」

「私の母がひとり暮らしだったが、ラインもできないので倒れているんじゃないかと心配するのは日常茶飯事だった」

パートナーが亡くなるケースだけでなく、結婚する人が減少していることも背景にある。
北海道では2023年に結婚したカップルは約1万7200組と、戦後で最も少なくなっている。
「これ、自分のことです」
「お金が心配」
「いくつまで働けて、働けなくなったらお金がもつか」
「家族を持たないという人もマジョリティー(大多数)に近いくらいいる。家族のいる人、いない人も当然人生を豊かに過ごせる支援、行政の政策が必要になることを如実に表す数字だ。いざ困ったとき頼りにできる人は誰かというのを中高年の段階から高齢期になって身動きが取れなくなる前にそういう人間関係を作っておくのが個人として重要」(札幌市立大学・丸山洋平准教授)

人口や家族の変化に詳しい札幌市立大学の丸山洋平准教授だ。
個人としては若いうちから人とのつながりを作っておくことが大切だという。