18年前に兵庫県たつの市で女の子が刺された事件、そして17年前に加古川市で女の子が刺され殺害された事件。
兵庫県警が2つの事件に関与したとみられる男から事情を聞き、7日にも、たつの市の事件の容疑者として逮捕する方針を固めた。
■18年前女の子が刺された事件で新展開 容疑者逮捕へ 容疑者は服役中
この記事の画像(5枚)2006年9月、兵庫県たつの市の路上で響いた、「助けて」という叫び声。声を上げたのは塾帰り、不審な男に遭遇した当時9歳の女の子だった。
刃物で、腕や胸など3カ所を刺され、傷は肺や肝臓にまで達した。
警察は、不審者が映った防犯カメラの映像を公開。逃げた男の行方を追っていたが、容疑者は逮捕されることなく、18年にわたり情報提供が呼びかけられていた。
そして6日、この事件で新たな展開が…。捜査関係者によると、兵庫県警が、7日にも容疑者を逮捕する方針を固めたというのだ。
容疑者は、2004年に岡山県津山市で女の子(当時9歳)が、胸や腹などを刺され殺害された事件で、無期懲役の判決が確定した男(45)だ。
■17年前に加古川市で女の子が殺害された事件 男が関与ほのめかす供述も
さらに6日。
記者リポート:2007年加古川市で当時7歳の女の子が殺害された事件に関して、岡山県で女の子を殺害し服役中の男が、関与をほのめかしていることが分かりました。
2007年10月、兵庫県加古川市で当時小学2年生だった当時7歳の女の子が、自宅前で何者かに胸と腹を刺されて死亡した事件。
消防は…:誰に(刺されたの)という問いかけに、『大人の』と。男か女かに対しては、『男』と。
警察や遺族たちは、事件が起きた日にあわせて情報提供を呼び掛けていた。
当時7歳の女の子の母コメント(事件から1年後):今もまだ信じられず、娘のいない日々を受け入れることができません。1日でも早い犯人逮捕を願うばかりです。
この事件も、目撃情報や物的証拠が乏しく、捜査は難航して17年が経過。
しかし6日になって、服役している男が兵庫警察の任意の調べで、当時7歳の女の子の事件についても関与をほのめかす供述をしたことが、新たに分かった。
■少女を狙った犯罪を繰り返す男 「特異な性癖に基づく犯行」と裁判長が指摘
これまでにこの男が関与した事件は複数ある。
2000年には、兵庫県明石市で下校途中の女の子の腹を殴った疑いで逮捕。
さらに2009年には、姫路市で女の子ら5人に対し、腹をなぐるなどの暴行を加え実刑判決。
2015年には姫路市の路上で、中学3年の女子生徒(14)の腹や胸などをナイフで数回刺し、重傷を負わせ、懲役10年の判決が下された。
裁判では男の動機について裁判長が…。
裁判長:少女の腹部を刺して、シャツが血で染まるのを見たいという、特異な性癖に基づく犯行。
極めて特異な性癖を指摘していた。
長年、未解決となっていた事件の真相は…。
警察は、たつの市の事件に加え、加古川市の事件についても、男の関与を慎重に調べる方針だ。
(関西テレビ「newsランナー」2024年11月6日放送)