衆議院選挙の投開票日が迫っている。宮崎県内は、3選挙区に9人が立候補。特に、九州比例区の前職がいる宮崎1区と宮崎2区は、激戦となっている。宮崎県内には岸田前総理大臣をはじめ、与野党の幹部級が続々と訪れ、政治とカネの問題や経済対策を巡り、舌戦を繰り広げている。
宮崎で与野党の幹部級が舌戦
10月18日、厳重な警備体制が敷かれたJR宮崎駅前に駆け付けたのは、前内閣総理大臣・自民党の岸田文雄氏。

約2200人の聴衆が詰めかける中、政治とカネの問題について謝罪した上で、賃上げなどこれまでの成果を強調した。
自民・岸田文雄前首相:
2030年代になりますと、日本の人口減少の動きがぐっとスピードを上げる。今このタイミングで経済を、社会保障を、こども・子育て政策をしっかりと進めておかなければ手遅れになってしまう。本当の意味で政治の結果を出せる候補者、そして政党はどこなのか、これを皆さんにしっかり見てもらいたい。
一方、野党は自民党の政治姿勢を厳しく批判、攻勢を強めている。

立憲・福山哲郎元幹事長:
石破総理なら、いくら与党だって、自民党だって、敵の党だって、日本のために尽くしてくれるならいいじゃないですか。期待しました。でも皆さん、石破さんでも変わらない。石破さんでも変えられないことわかったんじゃないですか。そしたら自民党の限界あるじゃないですか。もう限界来てるんじゃないですか。

共産・山添拓政策委員長:
この選挙はやっぱり自民党政治のゆがみを正さなくちゃいけないと思っています。とりわけ何といっても裏金問題は、やっぱりそのままにはできないんじゃないでしょうか。選挙で公認しないのは一部に限られます。こんな政治はさすがにもうごめんじゃありませんか。

国民・榛葉賀津也幹事長:
国会議員は裏金もらって3000万円、何のおとがめもなし。このふるさとで頑張っている国民・庶民を馬鹿にするなって話だ。我々政治がやらないといけないことは、国の財布を豊かにすることではなくて、皆さんの一人一人の財布を豊かにすることなんです。
日本維新の会は、信頼を失った政治の改革を掲げ「保守の受け皿」を目指す。参政党は比例票の掘り起こしに向け、知名度の向上を図っている。
宮崎1区と2区には、今後も与野党の幹部が相次いで来県する予定で、10月27日の投開票日に向け、選挙戦は激しさを増している。
(テレビ宮崎)