北海道・厚真町の養鶏場で今シーズン国内初となる鳥インフルエンザの感染が確認された。

約1万9000羽の殺処分が行われている。

高病原性鳥インフルエンザの感染を確認

10月16日夕方、厚真町の養鶏場で食肉用のニワトリ約120羽が死んでいるのが見つかり、10月17日の検査で高病原性鳥インフルエンザに感染していることが確認された。

養鶏場での感染確認は今シーズン全国で初めてだ。

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北海道は対策本部を設置し、厚真町には職員を派遣した。

午前10時ごろからこの養鶏場のニワトリ約1万9000羽の殺処分を行っている。

「厚真町をはじめ関係機関との密接な連携のもとで危機意識を共有して、発生農場を中心とした迅速な防疫措置に全力をあげていただきたい」(鈴木知事)

「これまでで最も早い時期の発生。全国どこで発生してもおかしくない状況」(林官房長官)

2023年には「エッグショック」

鳥インフルエンザは感染力が強く、野鳥の多くが無症状のままウイルスを運ぶ。

画像:イメージ
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ウイルスがニワトリなどに感染すると大量死を引き起こしてしまう。

周辺の養鶏場では、半径10キロの範囲で約71万羽の出荷や移動が制限されたが、中には卵を出荷する養鶏場も含まれているという。

卵と聞いて思い出されるのは、2023年の「エッグショック」。

「税込みだと429円が高いときの販売価格だった」(マルコストアー 山川悟史社長)

北海道では2023年、厚真町や千歳市で鳥インフルエンザが相次いで確認され、過去最多となる約151万羽が殺処分された。

「物価の優等生」だった卵の値段が高騰した。

「卵の影響を懸念されている人もいると思うが肉用のニワトリで今回発生している。根拠のないうわさなどで混乱が生じないように道としてもしっかり情報の提供に努めていきたい」(鈴木知事)

殺処分は10月18日まで2日間の予定で、清掃や消毒などの作業は10月21日までに終わる見通しだ。

北海道文化放送
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