14日のスポーツの日を前に各世代の体力や運動能力の調査結果が公表され、運動習慣がない30代から40代の女性が目立って増えていることがわかりました。

「体力・運動能力調査」は、握力や上体起こしなどの体力テストのほか、運動習慣などを調査するもので、2023年度は全国の6歳から79歳までの約5万9000人を対象に行われました。

調査の結果、30代から40代の女性はこの10年ほどで体力テストの合計点が低下傾向で、運動やスポーツを「しない」と回答した割合は約4割と、目立って高くなっているということです。

背景には、働く女性が増えていることや家事・子育てに忙しいことに加え、運動しないライフスタイルに子供のころからシフトしはじめた世代で運動に親しみがないことも要因の1つと考えられるということです。

また、今回はこれまでの60回分の調査データを活用して、69歳(昭和39年の10歳)40歳(平成5年の10歳)が10歳の時の調査結果と2023年度の10歳の調査結果を比べて分析した結果も公表されました。

「ボール投げ」は男女とも2023年度10歳の結果が最も低くなり、ボール遊び禁止の公園が増えたことや足をつく、身体をひねる、ボールを離すといった全身を巧みに動かす経験が不足している子供が増えていることなどが要因とみられます。

一方で、「反復横とび」については2023年度の結果が最も高くなっていて、昭和39年、平成5年の10歳に比べて身長が伸びていることなどが影響しているということです。

フジテレビ
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社会部
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