7月に就任した金融庁の伊藤豊長官が、FNNの単独インタビューに応じました。
伊藤長官は、2024年に導入された新NISAについて、認知度が高くなっていると評価した上で、商品を販売する金融機関に対し「資産運用力を上げてほしい」と期待を寄せました。
また、「NISAの対象商品の多様化などを不断に進めていきたい」とも述べ、“貯蓄から投資”の流れを後押しする考えを示しました。
一方、2025年に入ってから相次いでいる証券口座の乗っ取り問題については、ログインの際に複数の方法で本人確認を行う「多要素認証」の導入を進めるとともに、利用者に対しても証券口座を定期的にチェックするよう呼びかけました。
旧ビッグモーターによる保険金不正請求問題を発端に、保険代理店や損害保険業界などで不祥事が相次いだことについては、「お客さん目線に立つことが基本」と訴え、金融庁と保険会社が一体となって業界全体を変えていくと述べました。